【TeaTime94号】特集_血液の病気にチームで挑む 血液内科が扱う病気と最新治療法 

 

病院情報誌
Tea Time94

世界でも活躍する日赤医療センター職員

2025年xx月掲載:Tea Time94号
(2025年・秋号)

ミャンマー地震 ミャンマー赤十字社と連携した巡回診療

国際医療救援部 苫米地 則子
Noriko Tomabechi

サガインチームとの協議 Mandalay Field Office にて ©MRCS_IFRC
マンダレーで活動する巡回診療所 (Mobile Health Clinic in Monastery, Mandalay) ©MRCS_IFRC

日本赤十字社は、海外における紛争の犠牲者や災害の被災者の救援を行う国際救援活動、開発途上国の保健衛生状態の改善などを行う開発協力事業などの人道支援を行っています。当センターの職員も派遣されており、世界の人々の苦痛の軽減に取り組んでいます。今回は、現地で被災者を支援したスタッフの様子をご紹介します。

2025年3月28日、ミャンマーのザガイン地方でマグニチュード7.7の大地震が発生しました。日本赤十字社は、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の要請を受け、緊急医療チーム(ERU)を派遣しました。私はERUチームリーダーとして派遣され、4月14日に現地入りし、翌日、特に被害が大きかったマンダレーで状況を調査しました
調査の結果、支援が集まるマンダレーではなく、被害が大きいにもかかわらず支援が手薄なザガイン地方に高いニーズがあると判断。ミャンマー赤十字社(MRCS)のチームと連携し、ザガインタウンシップでの巡回診療を決定しました。この判断には、IFRCの保健担当者からの助言も活かされました。
チームは週6日、寺院やモスク、コミュニティスペースなどで基本的な医療サービスを提供しました。地震で通院が困難になった方々が多く、糖尿病や高血圧などの持病のある方、片付け作業による体の痛みを訴える方が目立ちました。また、雨期を前に感染症対策の訓練も実施しました。活動中、全国から動員され、「自分たちの国の人のためにがんばる」と様々な活動を献身的に続けるMRCSのボランティアの力強さが印象的でした。
地震から1ヶ月後、ミャンマー当局から緊急フェーズの終了と復興への移行が伝えられ、日本赤十字社は準備した医薬品や資機材をMRCSに引き継ぎ、活動を終えました。日本も地震が多い国として、復興には時間がかかることを経験しています。今後もミャンマーへの息の長い支援に注目していくことが大切だと考えています。

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