ママと赤ちゃんの
HAPPY BIRTH ROOM
2025年07月xx 日掲載:Tea Time93号
(2025年・夏号)
NICUを増床しました!
当センターの新生児集中治療室(NICU)は1975年の開設以来、今年で50周年を迎えます。周産母子・小児センターのNICUとして、東京都の新生児医療の中核的な役割を果たしてきました。年間500人前後の新生児が入院し、その中には出生体重が500グラムに満たない赤ちゃんから、心臓や消化管、脳神経の手術が必要な赤ちゃんまで、生まれたばかりのさまざまな病気をもつお子さんが入院します。
少子化の進む日本において、東京都でも出生数は徐々に減少しつつありますが、重症な新生児を診療できる施設は限られており、都内はもとより都外からも診療の依頼があります。「入院依頼を断らない」ことをモットーに診療を行ってきた当NICUですが、より多くの重症なお子さんを受け入れるために、昨年2024年4月にNICUとをそれまでの15床から21床に増床しました。これまで通り、入院したお子さんは、我々新生児科が担当医となり、必要となれば多くの科と協働して診療に当たります。
現代の医療は昔と異なり、医師と看護スタッフのみで行うものではありません。薬剤師、心理士、保育士、リハビリテーション療法士、検査技師、医療事務員など実に多くの職種が輪を築いて診療に当たっています。近年は「ファミリーセンタードケア」といって、ご両親・ご家族も、共にこの強力な輪のメンバーの一員となって「協働する」ことが、その後のお子さん自身の将来に役立つことが分かってきました。ぜひ、お子さんの最善の利益に向かって共に邁進しましょう!