当科のご紹介
疾病・外傷の発症・受傷早期あるいは手術後早期の急性期リハビリテーションに力を入れ、理学療法・作業療法・言語聴覚療法を行っています。当センターでの急性期治療を終えた後は、自宅退院あるいは回復期リハビリテーション施設への転院など、それぞれの患者さん状態に応じて適切な治療を継続できるよう、医療・介護・福祉連携体制を構築しています。脳梗塞、脳出血などの脳血管疾患では、発症後可及的早期からリハビリテーションを開始することにより、ADL向上と社会復帰を目指します。腰部脊柱管狭窄症や頚椎症性脊髄症などの術後にも早期から介入し、歩行訓練、巧緻動作訓練等を実施しています。股関節、膝関節の変形性関節症の術後には、関節可動域訓練、筋力強化訓練などを行い、離床・歩行を支援します。いずれのケースにおいても医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・ソーシャルワーカーなどが一丸となって、自立した退院生活への支援に努めています。
毎週月・水・木・金曜日には各患者さんを対象としたカンファレンスを開催し、脳神経外科や神経内科、整形外科、救急科、呼吸器内科、血液内科、集中治療科などとも密な情報共有を行っています。院内他科からのリハビリテーション依頼は毎日受け付けています。言語聴覚士が栄養サポートチームに、理学療法士がICU/救急病棟・早期離床リハビリテーションチーム・呼吸ケアチーム・排尿ケアチームに参加するなど、他科との強固なつながりも特徴です。
また、2023年4月から心大血管疾患等リハビリテーションを開始しました。さらに2023年10月から間質性肺炎センターの開設に伴い、入院・外来呼吸リハビリテーションを導入しています。また、高次脳機能障害外来を開設・運用しています。
特色
発症早期あるいは術後早期の急性期リハビリテーションに力を入れ、理学療法、作業療法、言語聴覚療法を行っています。当センターでの急性期治療を終えた後は、自宅退院(リハビリテーション終了)あるいは回復期リハビリテーション施設への転院などそれぞれの患者さんの状態に応じて適切な治療を継続できるよう医療連携を含めた体制を構築しています。
当科では、ひとりの患者さんに複数の医療専門職が連携して治療にあたる”リハビリテーションチーム医療”を実践しております。
具体的には、各専門職が定期的なカンファレンスや院内のチームに参加し、①情報の発信・受信・共有、②問題点の抽出、③課題の検討、④方向性の決定を行います。多職種と連携を行うことで、当科の基本方針のひとつである質の高い医療を提供することを目的としています。
当科が定期的に行っているカンファレンス
整形外科・リハビリテーション科合同カンファレンス
脳卒中カンファレンス
移植カンファレンス(血液内科)
心大血管疾患カンファレンス
当科が参加する院内チーム
栄養サポートチーム
呼吸ケアサポートチーム
排尿ケアチーム
乳児発達支援チーム
早期離床チーム
心リハチーム
骨転移診療チーム
FLS(骨折リエゾン)チーム
扱う疾患
1. 脳血管疾患等リハビリテーション
脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)、脳脊髄の外傷、脳脊髄の腫瘍、急性脳症(低酸素性脳症など)、変性疾患(パーキンソン病など)、脊髄損傷、小児疾患(脳性麻痺、二分脊椎など)など
2. 運動器リハビリテーション
脊椎疾患(変形性頸椎症、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアなど)、股関節疾患、膝関節疾患、上下肢骨折、脊椎圧迫骨折、骨腫瘍(脊椎転移など)、感染症(脊椎炎など)、切断など
3. 心大血管疾患等ビリテーション
心筋梗塞、狭心症、心不全、大動脈解離術後、閉塞性動脈硬化症など
4. 呼吸器リハビリテーション
肺炎、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、肺腫瘍、手術前後の呼吸機能訓練など
5. がん患者リハビリテーション
消化器系の悪性腫瘍(胃癌、大腸癌、肝細胞癌など)、血液系の悪性腫瘍(多発性骨髄腫、悪性リンパ腫など)、呼吸器系の悪性腫瘍(肺癌など)、その他
6. 廃用症候群リハビリテーション
治療時の安静に伴う廃用症候群
このような症状の方を診察いたします
当センターでは患者さんが直接リハビリテーション科を受診することはできません。主に入院中の患者さんが主治医から当科に紹介された後、診察を行います。
なお、外来通院リハビリテーション目的の紹介は原則受け付けておりません。