当センターは、2009年の「東京都母体救命搬送システム」創設と同時に東京都から「母体救命対応総合周産期母子医療センター」(いわゆる「スーパー総合周産期センター」)の指定を受けております。
スーパー総合周産期センターとは、救命救急センターをはじめ各診療科と密接な連携をとり、緊急に母体救命処置が必要な妊産婦を必ず受け入れ、治療を行う施設のことです。
周産期医療の「最後の砦」として日夜診療にあたっています。
【対象となる症例】
・救急疾患(脳血管障害、急性心疾患、交通外傷等) を合併した妊産褥婦さん
・重症の産科救急疾患(羊水塞栓症、前置癒着胎盤、常位胎盤早期剥離等)
MFICU(母体・胎児集中治療室)
母体や胎児の命に関わる重篤な問題が起こったときに、適切な医療対応と重点管理を行う部屋です。室内には分娩監視装置、呼吸循環モニター、超音波診断装置、人工呼吸器などの機器を備え、スタッフが24時間体制で対応しています。
NICU(新生児集中治療室)
早産や低体重、重い病気などが原因で特別な医学的管理を必要とする赤ちゃんのための集中治療室です。室内には、十分な体温を保つための保育器や、呼吸を助ける人工呼吸器、体の状態を細かく観察するモニター類などのさまざまな医療機器を備え、専任の医師や看護師が24時間態勢で赤ちゃんを守っています。
※赤ちゃんは温度や光に敏感なので、保温性に優れる二重窓を採用し、ブラインドで自然光を調節しています。天井の照明も部分的にオン・オフの切り替えが可能で、赤ちゃんが穏やかに過ごせる環境をつくっています。
救命救急センター
24時間・365日体制で重症患者診療の対応をするための設備が拡充されており、1階に外来部門と4階に集中治療室(EICU)と救命救急病棟を配置しています。周産期救急患者も救命救急センターで受け入れ、周産母子・小児センターと協働して診療に当たっています。