臨床指標

日本赤十字社 医療センター 病院指標

2020(令和2)年度 日本赤十字社医療センター 病院指標

はじめに

  当該指標は、DPCデータから全国統一(厚生労働省指定)の定義と形式に基づいて作成した指標のことで、病院の実績を表す診療実績とは異なるものです。   当該指標を公開する目的は、地域の皆様に当センターの特徴や急性期医療の現状を理解していただくことであり、当センターでは、このようなデータをもとに更なる医療の質向上に向け、取り組みを行っています。
   なお、今回より患者用パスを一部公開いたしましたが、患者用パスは診療内容の変更等で適時見直し・修正を行っています。このため、公開している患者用パスは実際に入院された時点と診療内容等が異なる場合がありますので、ご注意ください。

集計条件(詳細はこちら

  1. ・集計対象は、2020(令和2)年度(2020年4月1日~2021年3月31日)の退院した患者のうち、一般病棟に1回以上入院した患者
  2. ・患者数が10未満の場合は「 - 」(ハイフン)を表示
  3. ・入院した後24時間以内に死亡した患者又は生後1週間以内に死亡した新生児、臓器移植に関する患者は集計対象外

DPCデータによる病院指標(2020(令和2)年度)

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,581 138 369 1,101 1,049 1,258 1,990 2,816 1,698 393


  当センターは地域の中核病院として幅広い年齢層の方々が受診されます。当センターは基幹とする診療機能を「がん診療」、「小児・周産期医療」、「救急医療」、「災害救護」と定めています。2020年度の総退院患者数は12,393人です。当センターは地域がん診療連携拠点病院であることもあり、罹患率の高い60歳代~80歳代の患者さんが6,504人(52.5%)と半分以上を占めています。また、「周産母子・小児センター」という妊娠・出産・育児の過程において母子の健康を総合的に支援する体制を整えているため、0歳~9歳が1,581人(12.8%)、20歳代~40歳代が2,519人(20.3%)と多い傾向にあります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

【項目の説明】 各診療科における症例数の多い診断群分類(DPCコード) ※1 について、患者数、当センター及び全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を 示しています。 ※1 診断群分類(DPCコード)の構成

DPCの構成


診療科名 診療科名 診療科名
化学療法科 皮膚科
胃・食道外科
小児科 泌尿器科
肝胆膵・移植外科
整形外科 産科
糖尿病内分泌科
脳神経外科 婦人科
大腸肛門外科
呼吸器外科 呼吸器内科
アレルギー・リウマチ科
心臓血管外科 循環器内科
乳腺外科
小児外科 腎臓内科
新生児科
眼科 救急科

耳鼻咽喉科 血液内科
放射線科 消化器内科
化学療法科
DPCコード DPC名称 患者数 平均 在院日数 (自院) 平均 在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x
肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 化学療法ありかつ放射線療法なし 副傷病なし 19 7.68 9.42 0.00 72.58
060040xx99x6xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし アバスチン等 15 1.00 4.48 0.00 62.20

20002xxx99x50x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし アバスチン等 副傷病なし 13 6.00 4.33 0.00 64.08
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし アバスチン等 13 5.62 4.51 0.00 65.77
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 化学療法ありかつ放射線療法なし 副傷病なし - - 4.44 - -
肺がん、消化器がん、婦人科腫瘍、泌尿器腫瘍などにおける化学療法や分子標的治療および免疫療法、また症例数の少ない精巣腫瘍・原発不明がん・頭頸部腫瘍に対する治療も積極的に実施しています。
わが国における死亡原因の第1位は悪性新生物(がん)であり、日本人の2人に1人ががんに罹り、3人に1人ががんで亡くなる時代になりました。特に、他の臓器に転移のある場合や、手術後に再発した場合の多くは完治が難しい状態にあります。化学療法科は分子標的薬剤、免疫療法剤を含めた抗がん剤治療を中心に内科的に様々な側面からがん患者さんを診察します。 入院治療を行う人の大多数は、初回入院で副作用を確認し、やり方を理解してもらった上で、その後外来での治療に移行します。したがって平均在院日数は短く、また転院率はごく低めです。 緩和治療メインに移行する場合も、在宅医療と協力しつつ、当センターの緩和ケア科とともに患者をフォローしていきますので、よほど遠方の人でない限りは「当センターでの診療を打ち切る」ということはほとんどありません。

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小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 小児食物アレルギー負荷検査 51 2.00 2.12 0.00 2.12 412
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く) 1歳以上 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし 45 4.00 4.31 0.00 3.11 411
040100xxxxx00x 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 36 5.69 6.46 0.00 4.92
110310xx99xxxx 食物アレルギー 手術・処置等1 あり 29 11.86 13.00 0.00 3.69
010230xx99x00x てんかん 手術なし 処置2なし 副傷病なし 21 2.05 7.48 0.00 4.76
小児科で取り扱う疾患は多岐にわたり、幅広い領域において的確な診断、治療、管理能力が求められます。当センターの小児科の入院患者の割合は、夜間休日救急からの入院が3分の1、他院からの紹介・当日外来からの緊急入院が3分の1、検査・処置目的の予定入院が3分の1となっています。肺炎、気管支炎、細気管支炎などの呼吸器感染症が多く、季節によって消化器系感染症、気管支喘息が増える傾向にあります。また、当センターで発見された川崎病に関しては、日本でも有数の診療実績があります。アレルギーに関しては、食物アレルギーに対して入院のうえ食物経口負荷試験を実施しています。
2020年度はCOVID-19の影響で外来・入院患者数が大幅に減少、特に感染症の症例が激減しました。よって、感染症以外の疾患群や検査入院が上位を占める結果となりました。

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整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤、不安定椎 その他手術あり 処置2なし 100 15.03 16.10 11.00 72.50 572
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術等 処置2なし 96 19.81 20.40 31.25 71.52 572
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等 80 17.76 21.03 28.75 68.75 571
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等 75 23.57 25.09 72.00 83.55 573
070230xx01xxxx
膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 39 20.69 23.36 41.03 75.31 571
当センターの整形外科は、脊椎疾患、関節疾患、外傷疾患を主に対象とした診療を行っています。疾患別では脊柱管狭窄症、不安定脊椎疾患、変形性股関節症、大腿骨近位部骨折が上位を占めていおり、本年は新型コロナの影響による診療制限が影響したため若干の症例数の減少がみられますが、全体的な症例数のバランスは著変なく 急性期外傷亜から慢性期疾患まで幅広い症例に対して高度で効率的な診療を行っています。大腿骨近位部骨折は平均年齢が高く、転院率も高くなっています。

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脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx99030x 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 46 7.85 17.29 4.35 61.02
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 36 8.39 7.27 0.00 58.31
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 26 15.35 21.17 7.69 57.23
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 8.20 9.69 0.00 57.04
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 22
10.59 15.64 13.64 68.00
脳神経外科では、脳血管障害(脳動脈瘤、血管奇形、脳出血、脳梗塞など)、外傷を含む救急医療、良性・悪性(がんの転移を含む)の脳腫瘍診療、顔面痙攣や三叉神経痛などの機能性疾患診療、小児脳神経外科を中心に診療しています。救急医療では、急性期脳血管障害と重症頭部外傷の外科治療(血管内治療も含む)、がん治療では転移性脳腫瘍や肺がん・肝がん・前立腺がんなどに対して、サイバーナイフ治療を含む集学的治療、小児脳神経外科は周産母子・小児センターと協力し、新生児期・乳児期の急性期医療も含めた小児脳神経疾患診療を行っています。ここに公表されているデータ(患者数・平均在院日数・転院率・平均年齢等)はあくまでも診療報酬制度DPC上の大雑把な分類によるもので、疾病の重症度や細かい病態、医療機関の地域性、社会的背景等は反映されていません。医療機関間の診療実績のように比較検討することも困難です。

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呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x
肺の悪性腫瘍 手術あり 処置2なし 副傷病なし 38 10.16 10.83 0.00 67.34 371
040200xx01x00x
気胸 胸腔鏡下肺切除術等 処置2なし 副傷病なし 10 9.70 10.08 0.00 37.80
371
040010xx01x0xx
縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術等 処置2なし - - 9.98 - -
040020xx97xxxx
縦隔の良性腫瘍 手術あり - - 8.40 - - 371
040200xx99x00x
気胸 手術なし 処置2なし 副傷病なし - - 9.18 - -
呼吸器外科では、原発性肺癌をはじめとして肺の悪性腫瘍の手術治療を行っております。最も多い”040040xx97x0xx”群は、原発性、転移性を問わず手術治療を行った肺の悪性腫瘍です。当科では原発性肺がんと転移性肺がんの比は、およそ3:1です。DPCでは入院期間Ⅱは11日までですが、当科での平均在院日数は、全国平均より短い約10日です。肺悪性腫瘍手術においても、侵襲の少ない胸腔鏡下手術を適応することと、クリティカルパスを用いて入院中の経過を定型化することで、短い入院、早期社会復帰を目指しています。2020年4月からは、ロボット支援下に胸腔鏡下肺悪性手術を保険適応としてはじめました。より安全で安心な、そして安楽な手術を提供できるように努めております。総合病院として、悪性腫瘍のみならず、気胸などの良性疾患も対象としており、その手術治療においても積極的に胸腔鏡手術を行っています。

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心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤血管内焼灼術等 12 2.58 2.74 0.00 68.50 392
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術等 処置2なし - - 11.56 - - 391
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む) 弁置換術等 処置1なし 中心静脈注射等 - - 22.56 - -
050161xx97x1xx 解離性大動脈瘤 その他手術あり 中心静脈注射等 - - 29.23 - -
050080xx0111xx 弁膜症(連合弁膜症を含む) 弁置換術等 心臓カテーテル法による諸検査等 中心静脈注射等 - - 34.83 - -
 先天性・後天性の心疾患全般、末梢血管新患などまんべんなく対応しています。当センターは周産期体制が充実しており、当科では新生児や低出生体重児に係る先天性心疾患症例が多いのが特徴ですが、本DPC統計においては入院中診療科である新生児科に計上されているため、上記表には表示されておりません。

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小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア 15歳未満 鼠径ヘルニア手術等 74 2.92 2.79 0.00 3.35 551
552
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 44 2.23 3.02 0.00 1.68 551
552
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術等 20 2.95 8.17 0.00 2.30 552
140210xx02xxxx 脳、脊髄の先天異常 手術なし 処置2なし 副傷病なし - - 3.15 - -
060130xx99000x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わない等
- - 5.44 - -
小児外科疾患は多岐にわたっており、扱う疾患の種類は60以上にのぼります。そのうち日常的に多い疾患は、鼡径ヘルニア(精索水瘤、陰のう水腫も術式は同じ)、停留(遊走)精巣、臍ヘルニア、急性虫垂炎などであり、これらの疾患で全体のおよそ半数を占めます。小児外科手術の高難度手術のほとんどは稀少例であり、上位疾患には挙がりませんが、当センターでは多岐にわたる高難度手術も安全に施行しています。なお、上記疾患はあくまでもDPC分類に基づくデータであり、日本小児外科学会やNational Clinical Data (NCD)が採用している分類とは異なるため、当センター小児外科ホームページで公表している数値とは差異があることを申し添えます。術前を含めた入院日数は、腹腔鏡下鼡径ヘルニア根治術、臍ヘルニア根治術、1才未満での精巣固定術の方は2泊3日、1才以上の直達法での鼡径ヘルニア根治術、精巣固定術の方は1泊2日とさせていただいております。

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眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 173 2.18 2.76 0.00 74.49 651
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 39 3.92 4.95 0.00 73.69 652
020220xx01xxx0 緑内障 緑内障手術 濾過手術 片眼 33 7.48 9.79 0.00 67.06 654
020220xx97xxx0 緑内障 その他手術あり 片眼 26 4.19 5.79 0.00 63.62 654
020280xx97xxxx 角膜の障害 手術あり 11 10.18 9.28 0.00 71.64
眼科では、白内障手術を含め、眼科手術は可能な限り、日帰りまたは短期入院での治療に取り組んでいます。白内障手術は患者さんの状態に応じ片眼入院や両眼入院どちらでも対応しております。緑内障手術は濾過手術では術後管理の対応もあり、全国平均と同じ入院期間でありますが、それ以外の緑内障手術では低侵襲化に伴い短期間の入院で終わる様になっています。角膜移植術は難易度の高い症例を扱っており在院期間は全国平均よりも長い傾向になっています。

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耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患
42 7.14 7.94 0.00 17.62 681
682
684
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 24 4.25 6.71 0.00 54.13 688
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術等 21 4.00 7.52 0.00 38.81 685
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎、耳管炎、耳管閉塞 手術あり 11 2.27 3.14 0.00 4.36 683
030428xxxxxxxx 突発性難聴 10 6.90 8.81 0.00 61.80
2020年度は中耳手術として鼓室形成術25例、乳突洞削開19例、アブミ骨手術1例、顔面神経減荷術1例、中耳手術摘出術1例、内耳窓閉鎖術1例、鼓膜形成術3例を手術室で行いました。局所麻酔、全身麻酔ともに3-4日の入院です。リティンパによる鼓膜形成術は外来で施行しているため、ここに含まれません。鼻副鼻腔手術は、鼻内内視鏡手48例、draf3例、涙嚢鼻腔吻合術1例、後鼻神経切断術18例を行いました。4-5日の入院で行っています。扁桃摘出(+アデノイド切除)は、睡眠時無呼吸症候群と慢性扁桃炎に対して行っており、約1週間の入院です。小児で滲出性中耳炎または反復性中耳炎で鼓膜チューブ留置が必要な場合(かつ外来でのチューブ留置が困難な症例)は全身麻酔下に鼓膜チューブ留置を施行しています。術前日からの入院で、入院期間は2日間となっています。
突発性難聴に対しては聴力低下が高度な症例に対しては鼓室内ステロイド注入を併用して行っています。

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放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx03x0xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 血管結紮術 その他のもの等 処置2なし 16 2.19 4.51 0.00 67.94
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 四肢の血管拡張術・血栓除去術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 14 2.82 5.43 0.00 71.09
050200xx97xxxx
循環器疾患(その他) 手術あり 7
6.43
9.77 0.00 64.57

100180xx991xxx
副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 副腎静脈サンプリング 7
2.14
3.80 0.00
51.86

050170xx03001x
閉塞性動脈疾患 四肢の血管拡張術・血栓除去術等 処置1なし 処置2なし 糖尿病足病変 7
2.86  % 


0.00
75.86

上記については同じ疾患であっても、併存症の存在の有無で症例数が分かれております。併存症が見られる場合は入院期間が長くなることがあります。外来で充分に疾患の評価を行い、治療法を検討しています。特に下肢については糖尿病内科、腎臓内科、皮膚科とともに下肢閉塞性動脈硬化症に対し協力してフットケアを行っております。そのため、糖尿病や慢性腎不全に合併している患者さんが多くなっております。当センター内外の血管外科医とのカンファレンスも定期的に行い、血管内治療に固執することなく治療方針を決めております。これらのことが結果的に在院日数も短く、患者さんに負担をかけない医療へとつながっているものと考えております。閉鎖性動脈疾患、動脈塞栓除去の患者さんに対するカテーテル治療は、下肢動脈のみならず、上肢、鎖骨下動脈などの頭頚部、上腸間膜動脈、腎動脈などの内臓動脈、大動脈と多岐にわたり行っております。また、乳び胸などリンパ管疾患に対しての治療も行っております。

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皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 処置1なし 19 11.21 12.87 5.26 76.47
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 11 6.73 9.12 0.00 75.91
008006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 処置2なし - - 7.71 - -
100100xx97x0xx 糖尿病足病変 手術あり 処置2なし
- - 24.38 - -
080250xx9701xx 褥瘡潰瘍 手術あり 処置1なし 重度褥瘡処置等 - - 45.88 - -
2020年度に最も入院患者さんの多かったDPC名称は、前年度と同じ膿皮症でした。入院となった下肢の蜂窩織炎のほとんどは、糖尿病や血液疾患などの基礎疾患を有していました。皮膚悪性腫瘍の手術は、ボーエン病などの上皮内癌、基底細胞がんが大部分でした。糖尿病性足病変患者の多くは、緊急切開や骨髄炎部のデブリードメントなどの外科的治療後に保存的治療や植皮を行い完治、その後、歩行用装具などを作成して患肢を温存して退院し、社会生活に復帰する事が出来ました。

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泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 155 2.14 2.54 0.00 68.37 623
110420xx02xx0x 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 定義副傷病 なし 59 2.92 4.13 0.00 68.85
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 48 11.73 11.89 0.00 69.31 624
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし
33 4.67 5.67 0.00 65.36 621
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 32 6.53 7.13 0.00 76.69 622
泌尿器科は、腎、尿管、膀胱、前立腺、精巣などの悪性疾患、前立腺肥大症、尿路結石、排尿障害などに対する診断と治療にあたっています。当センターでは、1年間に約150件の前立腺針生検を1泊2日の入院で行っています。そのうち約6割に前立腺癌が見つかり、さらにそのうち約半数にロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術を行っています。ロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術の平均在院日数は、全国平均と同等です。T1-2前立腺癌の場合、RM0(切除断端陰性=根治)率は約96%です。様々な原因で尿管狭窄を来した患者さんに、経尿道的尿管ステント留置術を積極的に行い、閉塞性腎不全の発症を回避しています。平均在院日数は、全国平均の約2分の1です。表在性膀胱腫瘍に対して経尿道的内視鏡切除術を行っています。平均在院日数は、全国平均と同等です。

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産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術等 207 9.22 9.45 0.48 35.69
120260xx01xxxx 分娩の異常 帝王切開術等 172 9.19 9.45 0.00 36.51
120170x199xxxx 早産、切迫早産 34週未満 手術なし 98 24.58 21.68 0.00 33.47
120160xx01xxxx 妊娠高血圧症候群関連疾患 帝王切開術等 64 14.11 13.06 1.56 36.20
120140xxxxxxxx 流産 60 1.98 2.42 0.00 35.67

主体的なお産をサポートすることを目指し、医師・助産師がチームで協働して安全で質の高い周産期医療を実践しています。上位5コードの症例では、妊娠分娩の経過において発生するさまざまな異常や合併症に対応した分娩管理や処置を行っています。いずれも平均在院日数は全国平均と同程度であり、治療終了後に順調に退院となっています。転院率は低く、切迫早産等で治療後に紹介元施設に戻る例以外は転院が必要になることはなく、当センターにてほぼすべての治療が完結しています。当センターにおける妊産婦の半数は35歳以上であるため、いずれも平均年齢は35歳前後と高くなっています。なお、正常分娩は健康保険の適用とならずDPCの対象外であるため、上記には含まれていません。2020年における妊娠22週以降の分娩件数は2,180件(うち双胎55件、品胎3件)となっています。

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婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 79 5.85 6.10 0.00 42.41 531
532
533
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 子宮附属器腫瘍摘出術等 58 5.84 6.16 0.00 40.71 534
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 処置2なし 44 2.41 3.11 0.00 39.86 531
532
533
120060xx01xxxx
子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 40 8.08 9.57 0.00 44.93 534
120130xx97xxxx
異所性妊娠(子宮外妊娠) 手術あり 20 4.95 5.60 0.00 33.70
腫瘍、生殖医療、女性ヘルスケアのすべての婦人科疾患を診療しています。入院加療を必要とする疾患のうち、上位3コードにある卵巣及び子宮の良性腫瘍の治療例を多く扱っており、なかでも内視鏡手術により多く対応しています。平均在院日数は全国平均と比べてほぼ同程度かやや短く、侵襲の少ない治療により順調に経過し早めの退院となっています。転院率はほぼ0%で当センターにてすべて治療が完結しています。平均年齢は良性腫瘍の場合、30歳代前半から40歳代半ばですが子宮頚部切除術以外の悪性腫瘍の場合は60歳弱とやや高くなっています。悪性腫瘍の治療では、手術療法、化学療法、放射線療法などを組み合わせ、副作用をできるだけ減らして高い効果が得られるよう工夫を行っています。

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呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2なし 61 13.08 18.61 4.92 71.89
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 経気管肺生検法等 処置2なし 51 3.41 3.39 0.00 67.71
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 化学療法ありかつ放射線療法なし 副傷病なし 32 9.50 9.42 0.00 67.09
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 処置2なし 副傷病なし 17 9.00 15.28 0.00 61.59
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 終夜睡眠ポリグラフィー(1及び2以外) 15 2.00 2.04 0.00 58.40
当センターでは、肺がん、間質性肺炎、重症喘息などのあらゆる難治性呼吸器疾患に対して積極的に取り組んでいます。遺伝子パネル検査、クライオパイオプシーなど最先端の医療機器を用いて、各診療科と密接に連携をとりながら診療を行っています。

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循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈ステント留置術等 処置1なし 処置2なし 141 6.22 4.44 1.42 70.16 142
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし 136 3.24 3.07 0.00 70.32 143
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術等 処置2なし 80 4.30 4.95 0.00 67.65 144
050130xx9900xx 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし等 55 16.87 17.23 12.73 86.13
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 43 11.33 10.56 4.65 80.72
当センターでは冠動脈インターベンションの治療実績が最も多く、患者さんの希望も考慮して1回の入院で診断検査ならびにカテーテル治療を行う事例が多い為、平均在院日数はやや長めです。診断カテーテル検査のみの入院は2泊3日、1回の治療のみの入院は3泊4日ですが、続けて行うと約一週間の入院となります。外来でのFFR-CTを利用して入院短縮に努めています。年間の冠動脈CTの件数は2020年で659件でした。年間の総カテーテル室検査・治療関連の施行件数は2020年で840件。カテーテル治療の冠動脈形成術はこのうち256件でした。常時、急性心筋梗塞などに対応しており、心筋梗塞の入院は10日間前後が平均ですが、症例の重症度により大きく異なります。不整脈に対するカテーテルアブレーション治療の件数が80件と増加しました。不整脈や心不全に対するデバイス治療として、ペースメーカ植え込み術、植え込み型除細動器、植え込み型ループレコーダ、心臓再同期治療なども施行しています。リードレスペースメーカ、皮下植込み型除細動器など最新の機器も用いています。高齢者の心不全が増加しており、転院先を見つけるのに苦労することが多いですが、入院日数は全国平均より短くなっています。適切な治療で早期退院を心がけ、熟練した医師、看護師、技師がチームで入院、検査、治療をサポートしております。特にカテーテルアブレーション治療では全国平均より在院日数が短くなっています

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腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 腹膜灌流 連続携行式腹膜灌流 83 6.06 8.90 0.00 69.22
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 46 5.72 11.04 4.35 57.09
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 人工腎臓 22 11.18 14.01 9.09 72.95
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 血管移植術、バイパス移植術等 処置2なし 副傷病なし 17 2.59 8.15 0.00 69.71
110280xx01x20x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 腹膜灌流 連続携行式腹膜灌流 副傷病なし 15 11.73 26.63 0.00 67.73 061
当科では、腎疾患患者さんの急性期から慢性期まで幅広く診療を行っており、当センター内の他診療科との連携も緊密に行い、全ての疾患に対応可能となっております。また、腎疾患は慢性疾患であることから、病院外での疾病ライフの支援の視点が重要です。このため、医師のみならず、他職種協働でのチーム医療と地域医療連携を重視し、地域一体型での腎疾患ライフの支援を行っております。特に末期腎不全の腎代替療法においては注力しており、連続携行式腹膜灌流(PD)、血液透析(HD)、及び腎臓移植の全ての療法を提供できる体制を整備しております。DPC上最も多い症例は末期腎不全の連続携行式腹膜灌流です。腹膜平衡試験及びそれに同期した教育入院をしており、クリティカルパス化しているため入院期間が短期となっています。末期腎不全、IgA腎症、腎盂腎炎などの疾患に対しては地域と連携して継続治療としており、入院期間は比較的短くなっています。腎生検も同様にクリティカルパス化しているため短期入院となっています。

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救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 処置2なし 副傷病なし 27 2.37 3.81 11.11 35.07
161060xx99x1xx 詳細不明の損傷等 手術なし 処置2なし 17 1.76 3.33 0.00 43.76
180010x0xxx2xx 敗血症 1歳以上 中心静脈注射等 - - 32.44 - -
180010x0xxx3xx 敗血症 1歳以上 持続緩徐式血液濾過等 - - 37.36 - -
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし - - 10.33 - -
当科の診療は「救命救急センター」で施される様々な救急疾患の中で病態の重症度を反映した「緊急度(時間的尺度で治療介入を要する病態)」により、疾患ではなく、表出される「症候・病態」を優先した診療であるのが特徴です。それゆえ、救急科とその病態をなす臓器別疾患の専門診療科との協働により診断した疾患を専門診療へと連携するのが特徴となっています。また救急科の診療は複数専門診療科の関わる複雑病態や多発外傷などの集中治療を含めた急性期診療であることも特徴となっています。そういった意味で当救命救急センターで行われているそれぞれの重篤疾患の総数(厚生労働省による「救命救急センター充実度評価」)が当救命救急センターならびに当科の実績として明確に提示できるものと考えています。
総括すると、当センターの救命救急センター(救急科)は重篤な病態を呈した患者さんを受け入れて病態の改善とその原因疾患の診断に注視して集中的な治療を行い、それぞれの疾患の専門診療は診療各科の専門性につながる継続的な診療を提供することで患者さんの命を守り、最終的な社会復帰を目指しています。当センターですべての診療が完結するわけではなく、当センターならではの専門診療の提供をもとに、患者さんの居住する地域の医療機関と連携して今後の医療のあるべき姿を構築して患者さんの安全を確立できるよう努力しております。

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血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
100370xx99x0xx アミロイドーシス 手術なし 処置2なし 350 7.38 11.28 0.29 66.71
130040xx97x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術あり ベルケイド等 46 28.74 35.13 8.70 60.07
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし ベルケイド等 43 27.37 21.52 16.28 65.60
130040xx99x6xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし エムプリシティ等 40 15.60 16.50 0.00 65.13
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし
35 16.14 18.98 0.00 73.91
血液内科では、常時50~60名の患者さんが入院されております。入院される患者さんの多くは、多発性骨髄腫、ALアミロイドーシス、悪性リンパ腫、急性白血病となっております。当センターでは、特に多発性骨髄腫とALアミロイドーシスの患者さんが全国から受診しており、全国有数の基幹病院となっているため、それらの症例数が多くなっているのが特徴です。多発性骨髄腫に対する新規薬剤は現在10種類が使用可能であり、2015~2020年の6年間で7種類の新薬が承認されました。これらの新規薬剤の開発につながる多くの臨床試験を当科で行いました。現在も将来の有望な新規薬剤・治療法(CAR-T療法や二重特異性T細胞誘導抗体薬等)に関する多くの臨床治験を実施しております。
多くの新規薬剤が開発されましたが、若年者に対しては自家末梢血幹細胞移植を併用した治療法が推奨されます。自家末梢血幹細胞移植とは、あらかじめ自分の造血幹細胞を採取しておきます。そして大量の抗がん剤投与した後に保存しておいた造血幹細胞を点滴で戻す治療法です。一般的には2回分の自家末梢血管細胞移植を行えるだけの幹細胞を採取し保存します。当センターでの症例数ですが、自家末梢血幹細胞移植と同種造血幹細胞移植を合計した症例数は、2015年:45例、2016年:50例、2017年:80例、2018年:67例、2019年68例、2020年67例です。自家末梢血幹細胞移植の件数は、2014年:37例、2015年:37例、2016年:32例、2017年:50例、2018年:49例と5年間全国1位の実績があり(日本における造血幹細胞移植・全国調査報告書)、2019年48例、2020年55例でした。

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消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 79 4.10 2.66 0.00 67.10 091
060050xx030xxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法等 処置1なし 69 6.83 7.96 0.00 75.68 092
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 副傷病なし 52 8.46 9.53 0.00 72.92
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 32 7.56 7.74 0.00 66.84
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術等 29 7.59 8.11 0.00 73.21
消化管領域では癌の内視鏡治療(内視鏡的粘膜切除術:EMR、内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)を中心にピロリ菌感染胃炎を初め消化管疾患全般の診断・治療、小腸ダブルバルーン内視鏡や小腸カプセル内視鏡を用いた小腸疾患の診療も行っています。肝領域では、肝癌(肝細胞癌・転移性肝癌)に対する経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)、肝動脈塞栓術(TAE)、サイバーナイフ治療、動注化学療法等を行っています。ウイルス性肝炎(B型・C型)に対して抗ウイルス剤による治療を行っています。胆膵領域では、総胆管結石、胆管炎胆嚢炎、膵炎・膵がんの治療、閉塞性黄疸や悪性消化管狭窄のステント治療等、低侵襲で最先端の治療を行っています。研究分野では、肝細胞癌治療の治験、胆膵悪性腫瘍治療、消化管ポリープ、逆流性食道炎などについて、多施設共同研究を含め研究を行っています。患者数は漸増傾向、平均在院日数はクリティカルパス使用等の工夫により全国平均より短縮しています。悪性腫瘍の治療(抗癌剤・ラジオ波・血管内治療)は当センターで完結することが多い一方、胆嚢・胆管結石・膵炎等の良性疾患や感染症は当センターで治療後、紹介元へ逆紹介をしています。年齢は年々高齢化傾向となっています。

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胃・食道外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術等 19 4.79 4.86 0.00 77.05
060020xx99x5xx 胃の悪性腫瘍 手術なし エルプラット 16 2.50 7.00 6.25 73.06
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術等 15 16.20 19.04 0.00 68.00
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む) 手術なし 化学療法ありかつ放射線療法なし 副傷病なし 15 10.00 9.31 0.00 65.67
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わない等 13 4.85 5.44 0.00 40.23
胃食道外科では、主に食道癌、胃癌を扱っていますが、胃粘膜下腫瘍(GISTなど)や、上部消化管の良性疾患も対象として扱っています。地域がん診療連携拠点病院に指定されており、高度な医療の提供を心掛けております。食道癌治療は、術前化学療法や化学放射線療法など多岐にわたるため手術以外の入院も多くみられます。手術は、胸腔鏡・腹腔鏡を用いた低侵襲手術を行っています。胃癌治療は、進行がんに対しては開腹手術を基本としていますが、腹腔鏡手術の適応範囲は広がっています。クリティカルパスを用いて周術期管理を行っています。切除不能再発進行胃癌に対しては、ガイドラインに則り化学療法を行っています。近年手術患者さんの高齢化が進んでいますが、平均在院日数は全国平均並みです。救急医療にも力を入れているため虫垂炎に対する緊急手術も行います。鼠径ヘルニアに対しては、腹腔鏡手術も取り入れています。安全性と根治性のバランスを考え、治療後の早期社会復帰ができるよう日々心がけています。

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肝胆膵・移植外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
06007xxx9906xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 処置1なし 5FU+アイソボリン+カンプト/トポテシン+エルプラット 63 3.29 5.41 0.00 70.16
060335xx02000x 胆嚢炎等 胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 41 6.71 7.23 0.00 57.73 311
060060xx99030x 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 化学療法 副傷病なし 34 2.74 6.52 0.00 79.74
060050xx02xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) 肝切除術1区域切除等 27 26.15 15.58 0.00 70.44
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2なし 26 5.08 11.24 0.00 73.31
肝胆膵・移植外科では、主に肝臓、胆嚢・胆管、膵臓の疾患に対する診療を行っております。悪性腫瘍に対する手術治療がその中心でありますが、手術適応を判断するための精査、黄疸処置などの術前管理、術前処置としての肝動脈化学塞栓術や門脈塞栓術などの処置(手術)などを入院にて行う場合もあります。手術困難とされた場合も、化学療法や放射線療法などを行っております。また、胆嚢結石を始めとする良性疾患に対する診断・治療も行っております。 悪性疾患に対して行われる手術の中では、肝腫瘍に対して肝切除を行った場合が一番多く、上記の4 番目に上げられております。当センターで行われている肝切除は、通常よりも切除箇所が多かったり、切除方法が複雑であったりする場合が多いにもかかわらず、平均在院日数は全国平均と同程度となっております。上記の表上では、1番目および5番目は膵癌に対する化学療法関連の入院を示しております。上記表の2番目は胆嚢結石・胆管結石に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術を示しております。入院期間は全国平均とほぼ同じです。上記3番目は悪性疾患による胆道閉塞などに対する内視鏡的処置の入院を示しております。

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糖尿病内分泌科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) インスリン製剤(注射薬に限る) 50 11.10 14.60 2.00 63.88
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 処置1なし 副傷病なし 17 7.24 6.26 0.00 56.88
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 処置2なし - - 11.26 - -
10008xxxxxx1xx その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) インスリン製剤(注射薬に限る) - - 18.87 - -
100250xx99x20x 下垂体機能低下症 手術なし 内分泌負荷試験 下垂体前葉負荷試験を2種類以上 副傷病なし - - 4.44 - -
2型糖尿病の治療、特にインスリンを使用する場合には糖尿病の治療そのもの以外にも自己注射や自己血糖の指導、合併症の検索など、入院期間中には多くの課題がありますが、それらを効率よく、かつ患者さんにとって無理のないスケジュールで行っています。当科では2型以外の糖尿病も多く扱っています。これらの疾患では生活習慣病としての2型糖尿病とは異なる治療アプローチが必要になることが多いですが、当センターでは診療科間の緊密な連携などによってこのことを達成しています。副腎疾患による二次性高血圧は決してまれではない疾患ですが、専門的観点からの扱いを要します。当センターでは当科を含め、これらの疾患の精査・治療にかかわる複数の診療科の質が充実しており、診断から治療までの一連の流れを円滑かつ丁寧に行うことができています。

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大腸肛門外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術等 59 4.22 4.86 0.00 71.56 332
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 54 2.69 2.66 0.00 68.20 331
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術等 処置1なし 副傷病なし 49 15.29 16.19 0.00 70.73 333
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし アバスチン等 24 5.13 4.51 4.17 72.08
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし 処置2なし 16 8.81 8.33 0.00 70.75
大腸肛門外科では、大腸がんの診断から治療までを主体に診療を行っております。大腸がんの治療に関する当科の特長は、腹腔境下手術をはじめとする低侵襲治療と特に直腸がんに対する肛門温存を含めた機能温存手術を、その根治性を損なうことなく、かつ安全に施行しているところにあります。がんの進行度によっては、手術単独でなく、化学療法、放射線療法併用による集学的治療にも取り組んでおり、がんの予後改善を目指しております。また、当科では大腸がんの診断から治療、そして終末期医療に至るまで放射線科、化学療法科、緩和ケア科など関係診療科との連携を積極的にはかり、患者さん個々の病状やご希望に応じて最適な医療を提供できるようにしております。再発大腸がんに関しても専門的知識と技術に基づき積極的切除を目指し、切除不能な場合でも集学的治療によりできる限りの対応を行なっております。このように、大腸がんの患者さんに対して、手術をはじめとしたトータルケアを実践しておりますので、安心・信頼して受診していただけます。大腸がん以外の疾患に関しても、お一人お一人の患者さんにとって何が最適な治療であるかを考えた医療を提供しております。

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アレルギー・リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 処置2なし 副傷病なし 16 16.88 15.28 6.25 54.94
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし - - 20.51 - -
070560xx97xxxx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり - - 37.12 - -
110310xx99x0xx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - 13.00 - -
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 処置2なし - - 15.90 - -
アレルギー・リウマチ科では関節リウマチなどの関節炎疾患、全身性エリテマトーデスなどの膠原病やANCA関連血管炎などの血管炎症候群を対象として、検査・診断と薬剤による治療を行っています。ステロイド治療の投与量や投与期間の適正化を行うことで在院日数を短くするように努めておりますが、難治性あるいは治療抵抗性の症例の入院の比率が高いことが影響して平均在院日数は全国平均をわずかに超えました。治療薬の副作用に留意して可能な予防策を講じることにより感染症などの併発症による再入院は減っています。高齢患者の増加により誤嚥性肺炎で入院を要することがあります。関節リウマチや類似の関節炎疾患の診療にも力を入れていますが、これらの治療は生物学的製剤投与も含めて外来で可能となっており、入院が必要となるのは高度のADL障害を伴う症例に限られています。

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乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術等 処置1なし 68 10.62 10.30 0.00 62.46 361
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない) 34 6.18 6.02 0.00 57.97 361
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術等 - - 8.26 - - 362
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他手術あり 処置2なし等 - - 6.20 - - 361
090020xx97xxxx
乳房の良性腫瘍 手術あり - - 4.13 - - 361
乳腺外科では乳癌の手術を主に行っています。その他に手術以外の治療(放射線療法、抗がん剤治療、ホルモン療法)となる乳がん症例や、乳房再建術を行う症例、良性腫瘍摘出術を行う症例が対象となっております。乳がんの手術では、乳房切除 乳房温存療法 乳房再建が主流で行われています。外科的治療以外の放射線療法、抗がん剤治療、ホルモン療法は一人一人患者さんの状況(病状、年齢、挙児希望の有無など)に応じて組み合わせ、治療を行っております。乳房切除術と温存療法はほぼ半数ずつとなっており、乳房同時再建、乳頭乳輪再建も行っています。平均在院日数は全国平均レベルと比較し短縮されています。

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新生児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上 手術なし 処置2なし 220 5.30 6.13 6.36 0.00
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 2500g以上 手術なし 中心静脈注射等 91 8.27 10.91 7.69 0.00
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満 手術なし 処置2なし 69 10.00 11.19 4.35 0.00
140010x299x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満 手術なし 中心静脈注射等 45 25.78 21.72 2.22 0.00
140010x299x2xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 1500g以上2500g未満 手術なし シナジス 37 31.11 28.12 0.00 0.00
当センターでの院内出生数は約2,200と多く、比例して新生児科入院数や2,500g未満の低出生体重児も多いものとなっています。一方、院外出生の有症状児も広く受け入れており、治療後可能な限り依頼元の医療施設に転院もしくは退院の形でお返ししているため転院率が高い結果となっています。出生体重2,500g以上での入院数220の多くは高ビリルビン血症や一過性多呼吸等の呼吸障害です。上記に掲載されている1500g以上2500g未満の低出生体重児以外にも、2020年の極低出生体重児(出生体重1,500g未満)の入院数は62、このうち1,000g未満の超低出生体重児は23でした。

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緩和ケア科

 

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2なし 11 26.55 13.30 0.00 74.64
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2なし - - 11.24 - -
060050xx99000x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし - - 8.65 - -

当センターは区西南部(渋谷区、世田谷区、目黒区)を中心とした、緩和ケア病棟のあるがん診療連携拠点病院であり、緩和ケア科は「緩和ケアチーム」、「緩和ケア病棟」、「緩和ケア外来」を通じて緩和ケアの提供を行っています。
緩和ケアチームでは、がん性疼痛のほか、呼吸困難、倦怠感、悪心・嘔吐、食欲不振、気持ちの落ち込みやイライラ、今後の療養についてのご相談など患者さんやご家族の問題に幅広く対応しています。また、緩和ケア病棟、一般病棟の入院にかかわらず必要に応じて神経ブロックなどの専門的な治療や、放射線療法科、サイバーナイフ科、整形外科、歯科などの専門領域とも積極的に連携しています。緩和ケア病棟では、医師や看護師、薬剤師、心理士による心身のケアに加えて、管理栄養士による患者さんの嗜好性や嚥下機能、腸内環境の改善を目指した食事についても積極的に取り入れています。2020年度はCOVID-19感染を受け、緩和ケア病棟を閉鎖し、感染病棟として利用するなどの時期はありますが、再開後は緩和ケア病棟の申込みの面談を書類のみにするなど、アクセスの改善に努めています。また、積極的に地域で過ごす為の迅速な症状緩和や緊急入院への対応に取り組んでいます。

 

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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
【項目の説明】
  1. ・5大癌:
  2. 日本でのがんの罹患や死亡が顕著である胃がん、大腸がん(結腸、直腸)、肝がん、肺がん、乳がんを主要5大がんとしています。
  3. ・UICC病期分類(ステージ):
  4. 国際対がん連合(UICC)の定めるTNM分類(腫瘍の拡がり、リンパ節への転移、他の臓器への転移)に基づき、がんの病期(ステージ)が決定されます。
  5. ・初発:
  6. 当該腫瘍の診断、診断と初回治療、初回治療を実施した場合を指します。
  7. ・再発:
  8. 当センター・他施設を問わず、初回治療が完了した後、当センターで診療した場合や、治療寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
初発 再発 病期分類 基準(※) 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 24 - - 25 21 40 1 8
大腸癌 35 36 42 79 17 173 1 8,7
乳癌 46 32 - - - 14 1 8
肺癌 33 - 20 99 21 161 1 8
肝癌 - 11 - - - 122 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 当センターにおける“がん治療”とは“がん”でなく“がん患者さん”を対象とした治療を心がけることにあります。 “がん”を治療する過程で発症または、状態が悪くなったがん以外の病気(心臓病や糖尿病など)についても、全診療科が共同して“がん患者さん”の治療にあたります。 当センターは、「地域がん診療連携拠点病院」として地域医療機関よりのStageに係わらず多くのがん紹介患者を受け入れるだけでなく、自施設の人間ドックを早期発見されたがん患者さんを受け入れるなど、様々なStageのがん患者さんに対して専門的ながん治療を行っております。
また、緩和ケア病棟に限定せず、がん治療早期からの緩和ケア医療の相談に対応しております。 初発については、StageⅠ~Ⅲまでは手術を行う患者さんが多く、StageⅣに進むにつれて化学療法や放射線照射などの治療を行う患者さんが多くなります。
ロボット支援手術や内視鏡的治療、腹腔鏡下手術、胸腔鏡下手術などの負担が少ない治療法、化学療法と放射線照射の組み合わせ、あるいはサイバーナイフ治療などの手術以外の選択肢などから、がん患者さんごとの病状や要望を伺いながら治療方法を選択していきます。
再発について、胃がん、大腸がん、肺がんの3つは化学療法目的に再入院している患者さんが多く、肝がんについては「肝動脈塞栓術(TAE)」「肝動脈化学塞栓術(TACE)」「肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(RFA)」を施行している患者さんが多いです。
StageⅢ~Ⅳや再発症例で他施設では治療が難しい症例についても、当センターでは積極的な治療に取り組んでいます。 Stage不明については、入院期間中に検査結果が出ない場合や、入院中の情報だけではStageが判別できない場合が該当します。

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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

【項目の説明】 成人(20歳以上)の市中肺炎につき、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示します。 市中肺炎とは、普段の生活の中で罹患した肺炎をいいます(誤嚥性肺炎、ウイルス性肺炎、インフルエンザ等は除外)。 重症度分類は、市中肺炎ガイドラインによるA-DROPスコアを用いており、重症度分類の各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類しています。

【定義】
  1. A-DROPスコア(身体所見・年齢による肺炎の重症度分類)
  2. ① 男性70歳以上、女性75歳以上
  3. ② BUN21mg/dl以上又は脱水あり
  4. ③ SpO2 90%以下(PaO2 60torr以下)
  5. ④ 意識障害あり
  6. ⑤ 血圧(収縮期)90mmHg以下

※ 5点満点で、1項目該当すれば1点、2項目該当すれば2点となります。

患者数 平均 在院日数 平均年齢
軽症 17 10.06 54.29
中等症 32 13.59 76.97
重症 10 22.10 83.20
超重症 - - -
不明 - - -
 
 
 
 
 
 
 
 


  市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる 肺炎のことです。この指標では、細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルス による肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、気管支炎などは集計対象外です。 当センターの傾向とし まして、中等症の患者さんが最も多く、重症度が上がるごとに長い治療期間を要します。また、軽症の患者 さんの平均年齢が50歳程であるのに比べ、中等症~超重症になるほど高齢の患者さんが多くなっています。

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脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

【項目の説明】 最も医療資源を投入した傷病名のICD10別(G45$、G46$、I63$、I66$、 I675、I679)に集計しています。 脳梗塞の発症日から「3日以内」「その他」に分けた数値、 脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しました。

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 145 17.24 73.45 30.06
その他 18 12.50 65.28 3.07
 
 
 
 
 
 
 
 

 


  当センターの脳梗塞患者さんの総数は163件、平均在院日数は16.70日となっています。 特に、重症な患者さんの治療に関しては救急科と連携し、救命救急センターで急性期治療を行っています。積極的に、迅速なrt-PA静注療法を実施し、常に脳神経血管内治療専門医がカテーテル治療(脳血栓回収術)を実施できる体制を確保しています。

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診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

【項目の説明】 診療科別に手術件数の多い順に3術式について、患者数、術前日数、術後 日数、転院率、平均年齢を示しています。 入院中に行った手術のうち、1番最初に施行した手術のみをカウントしています。

【定義】 手術術式点数表コードによる集計でありますが、輸血関連(K920$)、創傷処理等の軽微な手術を除外しています。

診療科名 診療科名 診療科名
小児科 耳鼻咽喉科
血液内科
整形外科
放射線科
消化器内科
脳神経外科
泌尿器科 胃・食道外科
呼吸器外科
産科 肝胆膵・移植外科
心臓血管外科
婦人科 大腸肛門外科
小児外科
循環器内科 乳腺外科
眼科
腎臓内科 新生児科


小児科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5762 心室中隔欠損閉鎖術 肺動脈絞扼術後肺動脈形成を伴うもの 15 2.07 28.33 6.67 0.73
K570-3 経皮的肺動脈形成術 12 1.00 2.92 0.00 2.33
K5741 心房中隔欠損閉鎖術 単独のもの - - - - -
K5702 肺動脈狭窄症、純型肺動脈弁閉鎖症手術 右室流出路形成又は肺動脈形成を伴うもの - - - - -
K567-2 経皮的大動脈形成術 - - - - -
当センターは周産母子・小児センターとして出生前から先天性心疾患を疑われ入院になる症例や、他院で出生後に先天性心疾患を疑われて入院になる場合があります。出生後は診断・管理そして治療まで一連の対応を新生児科や心臓血管外科と協力して行っています。複雑な先天性心疾患症例の取り扱いが多く、心臓カテーテル検査は年間150件行っておりますが、1歳未満の検査が半数を超え、3分の1の症例ではカテーテル治療を行っています。また、手術症例は周術期より小児科が治療に関わり、早期の退院を目指した術後管理を行っています。

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整形外科

 

Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 等 126 1.45 16.73 30.95 70.68 571
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 等 99 3.09 13.47 20.20 71.26 572
K1423
脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方椎体固定 等 77 2.53 15.82 23.38 71.23 572
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定 等 72 2.99 18.69 44.44 71.08 572
K0461
骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 等 60 1.00 17.12 56.67 75.07 573

術式では、脊椎固定術、椎弓形成術、人工関節置換術、骨折観血的手術が主なものになっています。患者の平均年齢はいずれも70才前後ですが、短期の入院で自宅退院、早期社会復帰が実現されている割合が高くなっています。骨折手術では術前日数が短く、急性期での早期治療を実現しています。

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脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 等 38 2.74 19.08 15.79 58.58
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 0.10 7.77 13.33 77.00 584
K1781
脳血管内手術 1箇所
27 1.63 6.48 0.00 50.74

K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの 23 3.65 13.87 17.39 47.78
K6101 動脈形成術、吻合術 頭蓋内動脈 15 0.53 33.40 86.67 65.80
脳神経外科の特徴としてはサイバーナイフによる脳腫瘍治療に積極的に取り組んでいることを反映して、悪性・良性ともに脳腫瘍患者が集まり、開頭腫瘍摘出術の件数も多くなっています。また低侵襲治療の実践を反映して、開頭や開創をせずに血管内から動脈瘤や血管狭窄を治療する、血管内手術、経皮的頚動脈ステント留置術なども増えてきています。一方、血管内アプローチでは治療困難な動脈瘤、危険な頚動脈狭窄に対して、最小開頭・小切開による脳動脈瘤頚部クリッピング術や頚動脈内膜剥離術なども積極的に行っています。慢性硬膜下血腫は地域の疾患罹患率を反映し、どの医療機関でも手術件数が多い傾向となる疾患です。また当科では救急・脳卒中医療への積極的な取り組みにより、緊急開頭による頭蓋内血腫除去術、脳虚血性疾患に対する血管内治療(血栓回収や動脈形成)、脳動脈吻合術なども多数行っています。

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呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 26 1.96 8.65 0.00 69.73 371
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 11 5.09 3.82 0.00 37.82 371
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 10 2.40 5.70 0.00 61.30 371
K513-2
胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - - 371
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 - - - - - 371
当科では、肺や縦隔の腫瘍の手術治療を担当しています。その中で、最も多い手術は、原発性あるいは転移性の肺悪性腫瘍手術です。原発性、転移性にかかわらず、その大部分を侵襲の少ない完全胸腔鏡下手術で行っています。2020年4月には保険適応でロボット支援胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術を導入しました。また、高齢者の方や低肺機能の方には、肺機能を温存するために肺部分切除や区域切除術を適応しています。また、肋骨や胸椎に浸潤しているような進行肺がんには開胸手術を適応して拡大切除にも対応しています。手術入院の方には手術に必要な検査や診察を外来通院で済ませていただき、手術の前日入院、術後1週間で退院を目標としています。入院手術にあっては、患者用パス「呼吸器の手術」を用いて、手術前、手術後の入院経過を分かりやすく説明しています。

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心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K6171 下肢静脈瘤手術 抜去切除術
12 0.58 1.00 0.00 68.50 392
K5551 弁置換術 1弁のもの - - - - -
K5612ロ
ステントグラフト内挿術 1以外の場合 腹部大動脈 - - - - - 391
K5521 冠動脈、大動脈バイパス移植術 1吻合のもの 等 - - - - -
K5612イ
ステントグラフト内挿術 1以外の場合 胸部大動脈 - - - - - 391
先天性・後天性の心疾患全般、末梢血管新患などまんべんなく対応しています。当センターは周産期体制が充実しており、当科では新生児や低出生体重児に係る先天性心疾患症例が多いのが特徴ですが、本DPC統計においては入院中診療科である新生児科に計上されているため、上記表には表示されておりません。

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小児外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 61 1.00 0.95 0.00 4.03 551
552
K836 停留精巣固定術 44 1.00 0.23 0.00 1.68 551
552
K6333 ヘルニア手術 臍ヘルニア 等 19 1.00 0.95 0.00 2.42 551
552
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 等 17 0.94 0.88 0.00 1.18 551
552
K718-21
腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの
- - - - -
小児外科疾患は多岐にわたっており、扱う疾患の種類は60以上にのぼります。そのうち日常的に多い疾患は、鼡径ヘルニア(精索水瘤、陰のう水腫も術式は同じ)、停留(遊走)精巣、臍ヘルニア、急性虫垂炎などであり、これらの疾患で全体のおよそ半数を占めます。小児外科手術の高難度手術のほとんどは稀少例であり、上位疾患には挙がりませんが、当センターでは多岐にわたる高難度手術も安全に施行しています。なお、上記疾患はあくまでもDPC分類に基づくデータであり、日本小児外科学会やNational Clinical Data (NCD)が採用している分類とは異なるため、当センター小児外科ホームページで公表している数値とは差異があることを申し添えます。術前を含めた入院日数は、腹腔鏡下鼡径ヘルニア根治術、臍ヘルニア根治術、1才未満での精巣固定術の方は2泊3日、1才以上の直達法での鼡径ヘルニア根治術、精巣固定術の方は1泊2日とさせて頂いております。精巣固定術を受けた方の中には移動性精巣の患者さんが含まれているため、平均年齢が1.68才と高めになっていますが、停留精巣のお子さんには原則として1才±2ヶ月での手術をお勧めしています。

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眼科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 等 213 0.11 1.41 0.00 74.20 651
652
K2683 緑内障手術 濾過手術 33 0.09 6.39 0.00 67.06 654
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 18 0.78 3.94 0.00 66.11 653
K259
角膜移植術 12 0.17 8.83 0.00 72.08
K2682
緑内障手術 流出路再建術 - - - - - 654
眼科では手術は前日入院を行わず、ほとんどの症例で当日入院で行っております。白内障手術を含め、可能な限り日帰り、または短期入院での治療に取り組んでいます。『水晶体再建術』に関しては片眼1泊2日および2泊3日のクリニカルパスを用いており、入院期間も短くなっています。また両眼白内障の手術も3泊4日でクリニカルパスで対応しています。緑内障手術は濾過手術は術後眼圧管理のこともあり術後日数は流出路再建術よりは長い傾向にあるができる限り外来で対応しております。網膜・硝子体手術は黄斑前膜の疾患が多いため術後期間は短い傾向になっています。角膜移植術は難易度に依存するため術後の対応により入院期間が長い傾向にあります。

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耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K3772
口蓋扁桃手術 摘出 42 1.00 5.24 0.00 17.1 682
K3191 鼓室形成手術 耳小骨温存術 15 1.00 1.60 0.00 37.13 685
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 等 14 1.00 2.50 0.00 61.64 688
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 - - - - - 683
K3192 鼓室形成手術 耳小骨再建術 等 - - - - - 685
2020年度は中耳手術として鼓室形成術25例、乳突洞削開19例、アブミ骨手術1例、顔面神経減荷術1例、中耳手術摘出術1例、内耳窓閉鎖術1例、鼓膜形成術3例を手術室で行いました。局所麻酔、全身麻酔ともに3-4日の入院です。リティンパによる鼓膜形成術は外来で施行しているため、ここに含まれません。鼻副鼻腔手術は、鼻内内視鏡手48例、draf3例、涙嚢鼻腔吻合術1例、後鼻神経切断術18例を行いました。4-5日の入院で行っています。扁桃摘出(+アデノイド切除)は、睡眠時無呼吸症候群と慢性扁桃炎に対して行っており、約1週間の入院です。小児で滲出性中耳炎または反復性中耳炎で鼓膜チューブ留置が必要な場合(かつ外来でのチューブ留置が困難な症例)は全身麻酔下に鼓膜チューブ留置を施行しています。術前日からの入院で、入院期間は2日間となっています。
突発性難聴に対しては聴力低下が高度な症例に対しては鼓室内ステロイド注入を併用して行っています。

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放射線科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41
経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 等 19 0.21 1.00 0.00 70.26

K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 18 0.50 1.33 0.00 72.94
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) 等 15 1.13 6.47 0.00 61.20
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1の実施後3月以内に実施する場合 等 - - - - -
K007-2
経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 - - - - -
上記は放射線血管内治療科入院中の患者さんに対する治療実績であります。他科入院中の患者様について、四肢の血管拡張術・血栓除去術、経皮的シャント拡張術・血栓除去術、血管塞栓術などで当科が治療を行っております。大動脈ステントグラフトに関しても心臓血管外科と相互に協力して行っております。このステントグラフトに関してですが、昨今、エンドリークの問題も多く見受けるようになりました。外部医療機関でステントグラフト治療後の場合においても、当院でのエンドリーク治療は可能です。また、血管奇形、内臓動脈瘤(脾動脈瘤、腎動脈瘤、上腸間膜動脈瘤)、動脈解離(大動脈解離、腹腔動脈解離、上腸間膜動脈解離)、動脈閉塞性疾患(大動脈狭窄、閉塞性動脈硬化症、シャント不全)など積極的に治療しております。最近の特徴としましては近隣病院入院中の患者さんの対応が増加していることです。当科の特殊性が垣間見られる変化と思われます。

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泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 86 0.69 2.83 0.00 67.76
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 52 1.35 3.87 0.00 72.77 622
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 48 1.35 9.38 0.00 69.31
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 等 35 1.40 2.54 0.00 54.91 621
K773-5 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 19 1.42 7.26 0.00 65.68
生体への侵襲がより少なく、術後の回復が早い、ロボット支援手術、泌尿器腹腔鏡手術に積極的に取り組んでいます。ご参考までに2020年の当科の手術実績は、以下の通りです。 ロボット支援根治的前立腺摘除術:42例、経尿道的膀胱腫瘍切除術:64例、膀胱全摘+尿路変向:8例(うちロボット支援:8例)、腎(尿管)悪性腫瘍手術:37例(うちロボット支援:21例、腹腔鏡下:13例)、経尿道的尿路結石破砕術(レーザーによるもの):48例、副腎摘除:6例(うち腹腔鏡下:4例)、生体腎移植:3例、ほか:571例、計779例。

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産科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K8982
帝王切開術 選択帝王切開 等 265 4.23 6.94 0.75 35.91
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 等 236 4.53 7.31 0.00 35.89
K9091イ 流産手術 妊娠11週までの場合 手動真空吸引法によるもの 47 0.02 0.91 0.00 36.11
K907 胎児外回転術 21 2.10 1.05 0.00 34.90
K9062 子宮頸管縫縮術 シロッカー法又はラッシュ法 等 11 0.36 4.64 0.00 33.64
上位2コードは帝王切開術であり、妊娠、分娩経過において発生する母児の異常に適切、迅速に対応し、安全な分娩のために行うものです。当センターではハイリスク妊娠・分娩症例を多く扱っていますが、2020年における総分娩数あたりの帝王切開率は27%にとどまっており、安全に配慮しながらできるだけ経腟分娩が行えるよう管理しています。流産手術においては、母体に負担の少ない手動真空吸引法で施行しています。平均術前日数はほぼゼロで基本的に入院当日に手術を行っています。いずれの疾患においても平均術後日数は短く、順調に退院となっています。当センターにおける妊産婦の半数が35歳以上であることから、上位5コードいずれにおいても平均年齢は35歳前後です。当センターではさまざまな合併症を含めあらゆる治療に対応できるため転院することはほぼなく転院率はほぼゼロで治療を完結しています。なお、正常分娩は健康保険の適用とならずDPCの対象外であるため、上記には含まれていません。

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婦人科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 等 72 0.99 3.79 0.00 40.36 531
532
K867 子宮頸部(腟部)切除術 44 0.73 0.68 0.00 39.86
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 等 40 1.03 5.18 0.00 50.98 531
532
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 39 1.00 4.31 0.00 37.82 531
532
K877 子宮全摘術 29 1.00 6.66 0.00 45.55 534
上位5コードのうち多くは、身体に負担が少なく創部ができるだけ目立たないように内視鏡を用いた手術や、子宮を温存し妊娠出産が可能となるよう配慮した手術方法です。いずれにおいても、できるだけ入院日数の短縮を目指し、術前準備を効率的に行い、合併症がない例では原則として前日の入院としています。平均術後日数も短く、ほとんどの例が最小限の日数で順調に退院しています。転院率はほぼ0%で当センターにてすべて診療が完結しています。平均年齢は子宮全摘術では40歳代後半ですが、その他の妊孕性温存可能な手術においては30歳代後半から40歳代前半です。手術治療においては、年齢や再発の可能性、今後の妊娠出産や日常生活復帰等について配慮を行いつつ、最適な手術方法をご本人と十分話し合って選択しております。

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呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K509-3 気管支内視鏡的放射線治療用マーカー留置術 13 0.54 0.77 0.00 72.85
K6151
血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) 等 - - - - -
K508
気管支狭窄拡張術(気管支鏡によるもの) 等 - - - - -
K496-5
経皮的膿胸ドレナージ術 - - - - -
K0811
人工骨頭挿入術 肩、股 - - - - -
当センターでは、肺がん、間質性肺炎、重症喘息などのあらゆる難治性呼吸器疾患に対して積極的に取り組んでいます。遺伝子パネル検査、クライオパイオプシーなど最先端の医療機器を用いて、各診療科と密接に連携をとりながら診療を行っています。

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循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 等 149 3.21 3.69 2.68 72.02
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 等 70 1.20 2.41 0.00 68.24 144
K596
体外ペースメーキング術 27 0.93 14.33 14.81 79.48
K5491
経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 20 0.05 17.15 10.00 63.95
K5972
ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 等 15 3.40 9.13 6.67 78.53 141
最も多い疾患は狭心症、不安定狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患で、治療の3本柱は適切な内科治療、冠動脈形成術、冠動脈バイパス術です。これらから、患者さんの状態にあわせて最も適切な方法を選択し、あるいは組み合わせて治療しています。 最も件数の多いカテーテル治療はステント植え込みによる冠動脈形成術です。一回の入院で診断カテーテル検査に引き続き冠動脈形成術を行うことがあります。治療適応の判定には、冠動脈内の圧力から計測する冠血流予備量比(FFR)という指標が重要視されており、これを積極的に利用しています。外来でできるFFR-CTを利用して入院短縮に努めています。年間の冠動脈CTの件数は2020年で659件でした。さらに、血管の中を観察する冠動脈内超音波検査や光干渉断層法(OCT)検査を併用することで、効果を上げております。2020年の冠動脈形成術の件数は256件でした。不整脈、主に心房細動のカテーテルアブレーション治療は1-2泊の短期入院で治療を行っており、在院期間は短くなっています。2020年は80件施行しました。徐脈や不整脈に対するいわゆるデバイス治療としてペースメーカや除細動器植え込み手術など、最新機器を用い積極的に行っています。徐脈で心不全や失神を来して緊急で来られた方には一時的に体外ペーシングを行い、その後ペースメーカを植え込みます。心不全に対する心臓再同期治療も行っています。

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腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 等 33 3.48 2.27 0.00 65.12
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 26 6.19 9.85 0.00 67.50 061
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 等 - - - - -
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 等 - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
当科では、腎疾患患者さんの急性期から慢性期まで幅広く診療を行っており、当センター内の他診療科との連携も緊密に行い、全ての疾患に対応可能となっております。また、腎疾患は慢性疾患であることから、病院外での疾病ライフの支援の視点が重要です。このため、医師のみならず、他職種協働でのチーム医療と地域医療連携を重視し、地域一体型での腎疾患ライフの支援を行っております。特に末期腎不全の腎代替療法においては注力しており、連続携行式腹膜灌流(PD)、血液透析(HD)、及び腎臓移植の全ての療法を提供できる体制を整備しております。
腹膜透析導入の際の術前・術後在院日数が比較的長い理由としては、他施設及び他診療科からの紹介が主であり、術前の連携が十分でないためと考えられます。連携の仕組みをより洗練させることにより短縮が図れること、術後日数に関しては腎臓内科での診療の効率化を行っていくことにより改善できると考えられます。 

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血液内科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) 50 5.28 3.22 0.00 55.88
K6261
リンパ節摘出術 長径3センチメートル未満 等 - - - - -
K6113
抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K688
内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
自家末梢血幹細胞移植とは、あらかじめ自分の造血幹細胞を採取しておきます。そして、大量の抗がん剤を投与した後に、保存しておいた造血幹細胞を静脈内に点滴で戻す治療法です。一般的には2回分の自家末梢血幹細胞移植を行えるだけの幹細胞を採取し、保存します。 当センターの血液内科病棟は専用クリーン病棟となっており、8床の個室無菌室と16床の4人部屋無菌室を有しており、造血幹細胞移植も積極的に行っております。当センターでの症例数ですが、自家末梢血幹細胞移植と同種造血幹細胞移植を合計した症例数は、2015年:45例、2016年:50例、2017年:80例、2018年:67例、2019年68例、2020年67例です。自家末梢血幹細胞移植の件数は、2014年:37例、2015年:37例、2016年:32例、2017年:50例、2018年:49例と5年間全国1位の実績があり(日本における造血幹細胞移植・全国調査報告書)、2019年48例、2020年55例でした。

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消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K697-32ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として) 2センチメートルを超えるもの その他のもの 68 1.96 3.85 0.00 75.85 092
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 59 1.19 1.46 0.00 70.15 091
K688
内視鏡的胆道ステント留置術 39 0.95 7.49 2.56 74.92
K682-3
内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術(ENBD) 32 1.47 7.63 0.00 75.16
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 31 1.00 3.39 0.00 60.32 091
近年大腸ポリープ・大腸癌の頻度は増加しており、早期発見のためには大腸内視鏡検査が重要となります。通常のポリープであれば内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行し、病変の大きさ等を考慮して治療を行っています。早期の胃癌・大腸癌に対しても内視鏡的に治療を行っています。肝癌に関しては初期の段階から進行した段階まで、病状に応じて全ての時期に最適な治療を行うことができます。ラジオ波焼灼療法では治療数で世界最多を誇る東大グループで治療を行ってきた術者がきめ細かく一例一例治療を行います。サイバーナイフによる放射線治療も当センターの特徴です。難治性腹水に対するCART療法、劇症肝炎に対する血漿交換なども対応可能です。 胆道系の結石及び悪性腫瘍による閉塞性黄疸に対する内視鏡的治療を積極的に行っています。 上記疾患等予定入院となる為、術前検査はほぼ2日弱と短く、術後日数もクリティカルパスの利用で短縮が図られています。転院はほとんどありません。平均年齢は、高齢化傾向にあります。

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胃・食道外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K6335
ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 15 1.00 2.80 0.00 78.07
K718-21
腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの - - - - -
K655-22
腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術 - - - - -
K633-21
腹腔鏡下ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア 等 - - - - -
K6552 胃切除術 悪性腫瘍手術 等 - - - - -
COVID-19の影響で手術件数は減少しましたが、地域がん診療拠点病院として高度な手術を提供できるよう心掛けています。術式が細分化されているため表には出ていませんが、胃切除術の約半数を腹腔鏡で行っています。食道癌に対しては全例に胸腔鏡・腹腔鏡を用いた低侵襲手術を行っています。高齢者や糖尿病・透析など合併症をもつ患者さんも積極的に受け入れている関係で周術期の在院日数はやや長い傾向にあります。

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肝胆膵・移植外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 62 1.77 4.76 0.00 58.08 311
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 19 1.68 2.74 0.00 74.68
K688
内視鏡的胆道ステント留置術 16 4.25 51.25 6.25 62.06
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 12 1.67 13.33 0.00 63.33
K6113
抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 11 1.82 3.00 9.09 72.09
肝胆膵・移植外科にて行っている治療としては、肝胆膵領域の悪性疾患に対する根治手術の他に、良性疾患である胆嚢・胆管疾患に対する手術治療や、悪性疾患に対する手術以外の治療(化学療法や血管内治療、放射線療法など)が挙げられます。新型コロナウイルスに関連する影響もあり2020年度の手術件数はやや減少し190例であり、「肝切除」は約50例、「膵手術」は約20 例でありました。良性疾患に対する治療の中心である胆石症などに対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が上記1番目に挙がっております。術前入院期間が1.8日、術後の入院期間が4.8日となっておりますが、診療パスに沿った入院の場合以外に、有症状で入院し精査の後そのまま手術を行った場合や、術後に遺残結石を内視鏡的に除去した場合を多く含んでおり、以前よりも短縮傾向にあります。上記2番目から5番目には手術以外の治療が挙げられておりますが、それぞれ、術前もしくは術後の症例の大腸ポリープ内視鏡切除、肝細胞がん対する血管塞栓術(肝動脈化学塞栓術)、良性の胆石関連の疾患や悪性疾患による胆道閉塞などに対する処置、術後再発に対する化学療法導入に際してのCVポート挿入、であります。尚、データ収集の過程で手術治療が細分化されていることが原因で、上記表に当科で主に行われている手術治療が挙げられておりません。

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大腸肛門外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K6335
ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 等 53 1.06 2.58 0.00 73.57 332
K7211
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 48 0.85 2.35 0.00 68.33 331
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 48 4.29 11.90 0.00 70.48
K7212
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 等 19 0.32 1.47 0.00 67.58 331
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術 低位前方切除術 等 13 3.15 14.31 0.00 76.92 334
335
大腸肛門外科では、特に大腸がんの治療に関しては、腹腔境下手術をはじめとする低侵襲治療が診療の中心となっています。勿論、その根治性を損なうことなく、かつ安全に施行することを前提として、結腸がんから直腸がんまであらゆる部位の大腸がんを適応としております。当科における腹腔鏡手術の割合は、近年、増加の一途を辿り、この数年は結腸がん、直腸がんいずれも80%を越える症例で腹腔鏡手術を施行しています。適応と考えられる症例のほぼ全てに対して腹腔鏡手術を施行している状況です。また合併症も少なく、平均術後日数は2週間程度となっております。また、消化器内科だけではなく当科においても下部消化管内規鏡検査を多く施行しており、大腸ポリープが発見された場合には内視鏡下の切除も施行可能です。大きなポリープ切除に関しては出血や穿孔のリスクを考慮して入院にて施行しておりますが、1~2日で退院可能となっております。鼡径ヘルニアの外科治療は、患者さんの状態あるいはご希望に応じて、腹腔鏡下や従来の前方からのアプローチによりヘルニア根治術を行っております。これに関しても、合併症頻度は少なく、術後2日ほどで退院となっております。

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乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 46 1.11 8.96 2.17 64.67 361
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 34 1.00 4.18 0.00 57.97 361
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 12 1.75 8.83 0.00 61.58 361
K4764 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) - - - - - 361
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) - - - - - 362
乳腺外科では、悪性疾患として乳がんが主な対象で手術が行われています。乳房切除 乳房温存療法率が主流で行われています。乳がんの性格に合わせ,最初に抗がん剤を用いて腫瘍を小さくすることも行っています。腋のリンパ節は現在、転移のない人は取らず、CTリンパ管造影と色素法を併用したセンチネルリンパ節生検を施行し、高いセンチネルリンパ節同定率を確保しています。乳房切除した患者さんのために、当科では、専門医が乳房再建術を行っています。乳がんの手術と同時に再建をスタートさせる同時再建、術後しばらくしてから再建をスタートする二次的再建、どちらも行うことができます。

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新生児科
Kコード 名称 患者数 平均 術前日数 平均 術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 41 0.00 41.56 0.00 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 18 0.00 79.67 0.00 0.00
K563 肺動脈絞扼術 13 9.31 74.23 30.77 0.00
K5622 動脈管開存症手術(動脈管開存閉鎖術(直視下)) 等 - - - - -
K1742 水頭症手術 シャント手術 等 - - - - -
一般に、生まれてくるお子さんの10人に1人が呼吸の確立に何らかの助けが必要と言われています。新生児仮死蘇生術とは、生まれてきた児が産声を上げない、脈拍が弱い、筋緊張が弱いなど生命危急の状態に対し速やかに行う蘇生のことを言います。仮死第1度に対し41件の蘇生術が行われ、より重症度の高い仮死第2度に対し18件の蘇生術が行われました。当院は新生児の外科治療が可能なことも特徴で、新生児科での入院中に小児外科、心臓血管外科、脳神経外科等の協力のもと年間60例を超える手術が行われています。肺血流増多を認める先天性心疾患合併児13人に対し肺動脈絞扼術が行われ、動脈管開存症を合併した低出生体重児9人に対し閉鎖術が行われています。他院のNICUから手術の目的で当センターに転院されるお子さんもおり、その場合は可能な限り、術後状態が安定した時点で、依頼元の医療施設にお戻ししています。

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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

【項目の説明】 医療の質の改善のため、臨床上ゼロにはなりえないものの、少しでも改善すべき4症例の症例数と発症率です。 最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群(DIC)(DPC6桁:130100)、敗血症(DPC6桁:180010)、その他の菌血症(DPC6桁:180035)、手術・術後の合併症(DPC6桁:180040)について、入院契機病名の同一性かどうか区別して症例数をカウントしています。 同一性の有無とは、上記4つの各医療資源病名の症例について、入院契機傷病名に対するICD10コードが、下記表の医療資源最傷病名に対応するICD10コードに該当している場合は「同一」とします。

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 15 0.12
180010 敗血症 同一 24 0.19
異なる 29 0.23
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 44 0.36
異なる 10 0.08
  当センターは、急性期病院として救命救急センターや総合周産期母子医療センターを配しており、地域の最も重症な患者さんをご紹介いただいているので、基本病態に付随して播種性血管内凝固症候群、敗血症、手術・処置等の合併症として発症しているケース等も含まれています。手術・処置等の合併症(54件)については、術後合併症や透析に関連した併発症が多いです。いずれもすみやかに治療を行う体制が整えられています。

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更新履歴
2021/09/30
2020年(令和2年)度病院指標の公開