医療技術部 栄養課

日本臨床栄養代謝学会「NST専門療法士」認定に基づく臨床実地修練研修の受付を行っています。


詳細はこちらをご覧ください。

紹介・特色

管理栄養士は現在12名在籍しています(2024年7月現在)。
主な業務は栄養管理業務と給食管理業務です。
栄養管理業務では入院・外来において栄養指導や栄養管理を行っており、管理栄養士が医師の診療を栄養面からサポートし、患者さんの早期回復やQOLの向上に努めています。
給食管理業務では、入院患者さんに衛生に配慮した安全で美味しい食事を365日提供しています。
その他の業務として小児保健部や健康管理センターでの栄養相談も実施しております。

主な業務

栄養管理業務

入院された栄養管理の必要性が高い患者さんに対して、個々の栄養状態を評価・判定して適切な食事提供が行えるよう医師や看護師等と協働し栄養管理計画を立案しています。
食事が食べられない患者さんに対しては、食事対応や経腸栄養・静脈栄養について医師に提案を行うことで診療補助に努めています。
がんの患者さん等に対しては管理栄養士が個別に食事管理ができるよう努力しています。
また、NST(栄養サポートチーム)をはじめとして、がんや救急、糖尿病患者などに対する回診やカンファレンスに管理栄養士が参加し医療における栄養療法を支えています。

入院診療計画

医師、看護師など関係職種と共同して策定しています。

栄養管理計画

入院診療計画において特別な栄養管理が必要とされた患者さんに対して管理栄養士が中心となって栄養状態の評価や摂食機能及び食形態等を考慮した栄養管理計画を作成しています。

チーム医療

○NST(栄養サポートチーム)
 日本静脈経腸栄養学会「NST稼働施設認定施設」として活動しています。主に担当医から指示があった低栄養または低栄養のおそれがある患者さんを対象に栄養状態改善を目的として医師、看護師、薬剤師、管理栄養士等がチームとなってカンファレンスや回診を行っています。適切な栄養療法を提案することで医師の診療を支えています。

○褥瘡対策チーム
 管理栄養士がチームに参加して、褥瘡管理に関わる食事内容や補助食品の提案、経腸栄養法の計画等を作成しています。

○緩和ケアチーム
 管理栄養士がチームに参加して、個別に患者さんの症状や希望に応じた食事管理を行っています。

その他、糖尿病、周術期、肝細胞移植、CKD、心臓リハビリ等多くのチームに積極的に参加しています。

カンファレンスへの参加

管理栄養士は、担当病棟の栄養カンファレンスに参加しています。患者さんの栄養状態に合わせた食事内容の提案や補助食品の紹介及び説明、経腸栄養法などの栄養管理を提案しています。

透析室での栄養指導

管理栄養士は、透析療法を受ける患者さんに対して医師や看護師等と連携して食生活のアドバイスを行っています。水分や食塩管理について医師の指導に基づき栄養指導も実施しています。

栄養指導及び相談

○個人栄養食事指導
 管理栄養士は、医師の包括的な指導を受けて、入院・外来の患者さんに対して栄養食事指導を行っています。日頃の食生活を聞き取り、食・栄養に関連する問題点を一緒に把握して、できることから食事療法を実施できるよう指導しています。

外来の患者さん

栄養食事指導を受けるには

1.主治医による指示が必要となります。外来担当の主治医へご相談下さい。
2.医師と日時をご相談の上、予約をして下さい。
3.外来の担当者より食生活状況調査表(アンケート用紙)を受け取り、必要事項を記入して当日にお持ち下さい。
*食生活状況調査表(アンケート用紙)は、初回栄養指導のみの記入となります。

入院の患者さん

栄養食事指導を受けるには

1.主治医による指示が必要となります。入院担当の主治医へご相談下さい。
2.医師と日時をご相談の上、予約をして下さい。
3.病棟看護師より食生活状況調査表(アンケート用紙)を受け取り、必要事項を記入して当日にお持ち下さい。

詳細
日時 月曜日~金曜日: 9時~12時、13時~15時30分(予約制)
時間 概ね30分
場所 2階 患者サービス推進課
対象 本人および家族

*栄養食事指導は、完全予約制で行っています。
*予約変更については、前もってご連絡ください。
*問い合わせ先 医療技術部 栄養課 電話:03-3400-1311(代表) 内線:2175
*尚、電話による食事に関する指導・相談は、原則として受け付けておりません。

集団栄養食事指導

管理栄養士が、血糖調整入院をされた方を対象に集団栄養食事指導を行っています。初めて食事療法の話を聞く方でも、わかりやすいように基本的なことからお伝えしていきます。

詳細
日時 毎月 第1火曜日 9時~10時
場所 9階B病棟
指導時間 40分
対象 本人

栄養教室

糖尿病・腎臓病・消化器疾患の方を対象とした各教室では、栄養に関わるテーマの際、管理栄養士が食事療法についてアドバイスを行っています。

栄養教室に参加するには

開催日時等の詳細は院内掲示版のポスターをご覧ください。
申し込みが必要な場合がありますので、詳しくは担当医にご相談ください。

栄養教室イメージ

詳細
日時 年数回
場所 3階 講堂
対象 本人および家族

栄養相談

管理栄養士が、小児保健部や健康管理センターにて栄養相談を行っております。小児保健部では離乳食の進め方や栄養に関する相談、健康管理センターでは、生活習慣病予防の為の食生活アドバイスを行っています。
栄養相談(小児保健部)を受けるには

1.小児保健部、小児科外来にてご予約下さい。

詳細
日時 月曜日~金曜日9時~12時
場所 3階 小児保健部
指導時間 10分程度
対象 本人および家族
栄養相談(健康管理センター)を受けるには

1.健康管理センターにて、人間ドックの受付を行ってください。
2.当日、看護師が栄養相談室までご案内します。

詳細
日時 月曜日~金曜日:午後
場所 1階 健康管理センター
指導時間 10分程度
対象 本人および家族
1泊健診:すべての方
1日健診:医師が必要と認めた方
栄養相談(健康管理センター)イメージ01

臨地実習の受け入れ

管理栄養士養成施設における学生に対して2~3週間の臨地実習の受け入れを行っています。病院における管理栄養士の実践活動の場を提供し、学生の将来に向けた動機づけができるよう努めています。

専門・認定管理栄養士

がん病態栄養専門管理栄養士  1名
在宅栄養専門管理栄養士
 1名
肝疾患病態栄養専門管理栄養士
 1名
病態栄養専門(認定)管理栄養士
 5名
糖尿病療養指導士
 6名
腎臓病療養指導士
 1名
JSPEN栄養治療専門療法士(周術期・救急集中治療)
 1名
NST専門療法士
 4名
静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士
 5名
臨床栄養認定管理栄養士
 1名
食物アレルギー分野管理栄養士
 1名
健康運動指導士
 1名
骨粗鬆症マネージャー
 1名
医療経営士(3級)
 1名
(2024年7月現在)

医学・栄養学に対する自己研鑽

学会発表、論文作成などにより疾病治療に対して外に発信できるよう努めています。
院内スタッフへの勉強会や栄養教室などにより栄養の大切さなどを内に発信できるよう努めています。

参加関連学会

日本栄養治療学会
日本病態栄養学会
日本臨床栄養学会
日本摂食・
嚥下リハビリテーション学会
日本在宅栄養管理学会
日本骨粗鬆症学会
日本造血・免疫細胞療法学会

 

 

給食管理業務

給食管理業務では、安心安全に配慮した食事を毎日滞りなく美味しく提供できるように努めています。月1回はイベントメニューを実施しており、季節を感じられる食材や普段の食事とは一味違う献立を手作りのカードと共に提供しています。
治療上、食事制限が必要な方や咀嚼・嚥下が難しい方にもお食事を楽しんでいただけるよう、給食委託会社と共に献立作成スキルや調理技術の向上に努めています。

食種

一般食と特別治療食に分類されます。入院患者さんの栄養補給量は、医師の指示により、性別、年齢、体格、身体活動レベル、疾病等によって個々に適正量が算定されています。

一般食 特別治療食
常食
軟食(全粥食、五分粥食、三分粥食)
流動食
嚥下評価食
嚥下調整食
ミキサー食
小児食
離乳食
産科食
エネルギーコントロール食
たんぱく質コントロール食
脂質コントロール食
炭水化物コントロール食
透析食
妊娠高血圧症候群食
貧血食
腸炎食
潰瘍食
無菌食
胃切除後食
消化器術後食

適温の食事提供

冷温配膳車による配膳を行っております。調理後、適温を保ったまま配膳し、病棟に運びます。患者さんの所まで、温かい食事は温かく、冷たい食事は冷たく提供するよう努めています。

献立名の提供

毎食、患者さんのお名前と食種、献立名のカードを提供しています。退院後の食事の参考にしていただけますので、ご自由にお持ち帰りください。

配膳時刻

朝食・・・ 8時
昼食・・・12時
夕食・・・18時
*病棟により15分前後異なります。

食事嗜好調査

お食事を召し上がっている方を対象に定期的に食事嗜好調査を行い、今後の食事提供の質を向上させることに努めています。

特別メニュー

患者サービスの一環として、食事制限のない患者さんを対象に、通常よりも高価な食材を使用した特別メニューの提供を行っています。
ご希望の方は医師または看護師にお申し出ください。
ただし、食物アレルギーや嗜好等により召し上がれない食品についての対応はいたしかねますのでご了承ください。
なお、希望された場合は、入院時食事療養費Ⅰの自己負担金のほかに別途1食1,320円(健康保険適用外・税込)を頂戴いたします。
ご不明な点がございましたら、病棟スタッフにお尋ねください。

献立例(一部抜粋)

  朝食  昼食  夕食 
 月  米飯
油揚げの味噌汁
ヒラスの漬け焼き
蓮根きんぴら
小松菜のお浸し
卵豆腐
キウイフルーツ
 
米飯
豚肉の塩麴焼き
炊き合わせ
じゃこと水菜のサラダ
茄子のお浸し
パインアップル


米飯
コンソメスープ
タンドリーチキン
きのこのソテー
ミモザサラダ
赤肉メロン
アロエヨーグルト

  パン2種
ほうれん草のキッシュ
ビーンズカレー煮
ポテトサラダ
ピクルス
バナナ
リンゴジャム
米飯
鶏肉のパン粉焼き
海老とセロリのバジルソテー
かぼちゃのマッシュ
ひじきサラダ
りんご

米飯
麻婆豆腐
エリンギと青梗菜の炒め物
ナムル
くらげの和え物
ゴールデンキウイ

  米飯
白菜の味噌汁
赤魚粕漬け焼き
根菜の煮物
長芋となめこの浸し
胡麻豆腐
オレンジ
米飯
ポークソテーきのこソース
生野菜サラダ
即席漬け
ぶどう

 
米飯
鶏肉の南部焼き
凍り豆腐の煮物
茄子の味噌炒め
ほうれん草のお浸し
パインアップル
ギリシャヨーグルト
   パン2種
スペイン風オムレツ
かぶのコンソメ煮
レタスサラダ
バナナ
飲むヨーグルト
マーマレードジャム
米飯
なめこの味噌汁
鯖の照り焼き
大根の海老あんかけ
かに酢
隠元のピーナッツ和え
メロン
米飯
麩と三つ葉の清汁
ひれかつ
セロリのバターソテー
わかめサラダ
すいか

 金 米飯
かぶの味噌汁
鮭の塩焼き
こんにゃくのかみなり炒め
きゃべつの梅和え
キウイフルーツ
味付け海苔

米飯
若芽の清汁
豚肉の味噌漬け焼き
五目大豆
ほうれん草のお浸し
もずく酢
りんご
 
米飯
煮込みハンバーグ
ズッキーニのチーズ焼き
ツナと野菜のサラダ
4種のピクルス
オレンジ


  パン2種
ミネストローネ
スクランブルエッグ
インディアンポテト
グリーンサラダ
バナナ
飲むヨーグルト
米飯
麩の味噌汁
鯛の昆布蒸しおろしポン酢
蓮根の土佐煮
野菜の辛子和え
パインアップル

米飯
ワカメの中華スープ
豚肉と野菜のオイスター炒め
カニ焼売
中華風和え物
赤肉メロン
杏仁豆腐
   米飯
きゃべつの味噌汁
ほっけの塩焼き
だし巻き玉子
生揚げの炒め煮
胡麻和え
ぶどう
スパゲティミートソース
アスパラソテー
豆サラダ
オレンジ
アロエヨーグルト


米飯
えのきと葱の清汁
鮭のもろみ焼き
がんもの煮物
小松菜のお浸し
ゴールデンキウイ


 

地域連携

栄養課では、シームレスな栄養管理を推進するため、近隣施設や在宅での管理栄養士との栄栄連携を行っています。

①当センターから他の施設や在宅へ栄養情報が必要な場合
入院中の栄養状態や、栄養治療法、食形態などを退院時や入所時に必要な場合は、お問い合わせください。
栄養情報提供書を使って情報提供をいたします。
【 問い合わせ先 】 03-3400-1311(代表)
栄養課へご連絡をお願いいたします。


②他の施設から当センターへ情報提供を行う場合
【 問い合わせ先 】 03-3400-1311(代表)
「栄養情報提供についてです。栄養課へつないでください」とお伝えいただくとスムーズです。

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