婦人科の特色

婦人科腫瘍

良性腫瘍

子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜ポリープなどの診断や治療を行っています。将来妊娠を希望される方には、できるだけ妊娠しやすい条件を整えます。また、手術の際には傷ができるだけ目立たないよう美容的配慮をしています。可能な場合は低侵襲手術(腹腔鏡手術やロボット支援手術、子宮鏡手術)を行い、開腹手術の場合にもなるべく小さい切開としています。
また多量の出血が予測される手術では、輸血の副作用を減らすために術前に自己血を貯血して備えます。

悪性腫瘍

子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどの婦人科悪性腫瘍を診療します。早期がんから進行がんまで、放射線腫瘍科、化学療法科、緩和ケア科など院内の各科と協力して治療します。
早期の子宮体がんに対しては、腹腔鏡下手術も可能です。
子宮頸がんの前がん病変である子宮頸部異形成に対してはレーザー蒸散による外来治療も可能です。

当センターにおける低侵襲手術について

低侵襲手術には、腹腔鏡手術、ロボット支援下手術、子宮鏡手術があり、患者さんへの身体の負担が少なく術後の回復が早いことが特徴です。
疾患の性質(良性の場合はサイズなど、悪性の場合は進行期など)を考慮し、適応のある場合に選択しています。

腹腔鏡手術

【適応】良性卵巣腫瘍、子宮腺筋症、子宮筋腫、子宮体がん初期
開腹手術と比較して、傷が小さく、傷の痛みが少ないため、早期退院、早期社会復帰が可能です。良性卵巣腫瘍の約90%を腹腔鏡で行っております。子宮筋腫については、腹腔鏡下または腹腔鏡補助下で行っております。

©J&JKK 2020

ロボット支援下手術

【適応】子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮体がん初期
2018年に子宮良性疾患に対する子宮全摘術の保険診療が開始となり、当センターでは2019年よりロボット支援下手術を開始しております。 手術機器をロボットに接続するため腹腔鏡手術より少し時間が長くかかりますが、手術機器の手ブレ防止機能や、自由度の高い鉗子操作、3Dによる立体視、などの機能を持ち、より精密・安全に手術が可能です。ロボットで手術機器の動きを制御するため、傷の痛みが少ない特徴があります。
保険診療のため、手術費用は腹腔鏡と同じです。

 
©J&JKK 2020 

子宮鏡手術

【適応】子宮内膜ポリープ、粘膜下筋腫
経腟手術であり、お腹の傷はありません。

不妊症

赤ちゃんが授からない理由には様々な要因が考えられるため治療法は患者さんによって異なります。不妊外来(月・水・金曜日午後)では、最初に不妊の原因を明らかにし、その後、肉体的・経済的負担の少ない治療法を選択・実施していきます。さらに、当センターでは、妊娠することを最終目標とするのではなく、妊娠成立後も産科外来で妊娠・分娩を安全に管理して元気に赤ちゃんを出産して、元気に育児ができるように「妊娠から出産、育児まで」一貫して支援することを最終目標としております。

思春期・産後・更年期・老年期のホルモン変化による症状

女性は思春期から老年期に至るまで、女性ホルモンの変化によってさまざまな症状がみられ、体調不良となることがあります。月経がこない、不順である、量が多い、月経が長く続く、など月経に関連する症状で悩みがあるときはご相談ください。特に更年期にはのぼせ、ほてり、どうき、めまいなどの症状が出やすい時期です。ヘルスケア外来(木曜日午後)では女性医師が主に診療を担当し、ホルモン療法や漢方治療を行っています。

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