PET-CT検査について
PET-CT検査とは、がん細胞が正常の細胞に比べて多くのブドウ糖を取り込むという性質を利用して、放射線薬剤FDG(ブドウ糖類似PET検査薬)を体内に投与し、特殊なカメラで撮影をする検査です。
臓器のかたちを画像化する検査(X線CT)とPET検査を組み合わせたPET-CT検査により、部位や形態を特定することができます。
がんのどんなことがわかる?
がん細胞の成長、増殖や転移を効率的に把握することができます。
がんの有無
放射線薬剤FDGの集まり具合で組織の活性状況、良性・悪性の識別に有用です。
がんの位置
PET検査の画像のみでは、異常が発見されても病巣がどこにあるのか、特定できない場合があります。
臓器のかたちを画像化する検査(X線CT)とPET検査を組み合わせることで、部位や形態を特定することができます。
がんの進行状況
1回の検査で全身を撮影するので転移や再発の発見にも有用です。
検査の範囲
頭部~膝上までを検査します。
どんながんも発見できる?
発見しやすいがん
甲状腺がん、肺がん、頭頚部がん、大腸がん、乳がん、すい臓がん、食道がん、卵巣がん、子宮体がんなど
ただし、臓器や部位によっては見つけにくいがんもあります。
発見しにくいがん
膀胱がん、尿管がん、腎臓がん、肝細胞がん、前立腺がん、(5mm以下の)微細ながんなど
他の検査と組み合わせることで、より正確な診断が可能となります。
検査の流れ(所要時間2~3時間)
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検査薬の投与
ブドウ糖にごく微量の放射線放出物質をつけた放射線薬剤FDGを注射します。
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待機(約60分)
放射線薬剤FDGが全身に行き渡るまでお休みいただきます。
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検査(約30分)
がん細胞に放射線薬剤FDGが集まり、微量の放射線を放出するので、この放射線を撮影・画像化します。
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待機(約30分)
放射線量が減衰するまで、お休みいただきます。
予約について
健診の場合
健康管理センターで行っているPETドック(日帰りと一泊の2コース)にて検査を受けることができます。
詳細およびご予約については、こちらをご覧ください。
なお、PETドックは自由診療となりますので、あらかじめご了承ください。
病気診断および転移・再発診断目的の場合
病気診断および転移・再発診断を目的にPET-CT検査を受けたい場合は、紹介状が必要となります。
現在おかかりの医療機関から、当センターの医療連携課へご予約ください(患者さんからのご予約は受け付けておりません)。
よくあるご質問
詳細はこちらをご覧ください。