血液内科

特色

  • 多発性骨髄腫、急性白血病、悪性リンパ腫などの各種血液がんの他、骨髄異形成症候群(MDS)、厚生労働省の特定疾患に指定されているALアミロイドーシス・再生不良性貧血・特発性血小板減少性紫斑病などを扱っています。
  • 当センターの専門領域である多発性骨髄腫とALアミロイドーシスについては全国から患者さんが訪れており、多発性骨髄腫の患者数は約500人、ALアミロイドーシスの患者数は約150人(2024年)で全国有数の基幹病院となっています。このような経緯から、2016年4月に骨髄腫アミロイド―シスセンターが誕生しました。
  • クリーンルーム仕様の専門病棟と個室病棟を中心に、幹細胞移植CAR-T細胞療法などの高度医療を実践しています。
  • 血液疾患治療に対して、常に最新の治療を取り入れて、多数の全世界共通の第3相臨床治験を実施しています。
  • 多発性骨髄腫の治癒を目指したCAR-T細胞療法(全世界共通の治験を含む)や同種造血幹細胞移植など先進医療も実施しております。アミロイドーシスに対する自家末梢血幹細胞移植も積極的に行っており、これまでに100例以上実施してきました。さらに、白血病・悪性リンパ腫の化学療法、自家末梢血幹細胞移植、同種造血幹細胞移植にも積極的に取り組んでいます。
  • 地域がん診療連携拠点病院として外来化学療法も積極的に導入しており、また緩和ケア医との連携によるターミナルケアも含めた全人的医療を実践しています。

血液内科スタッフよりメッセージ

当センターは多発性骨髄腫、ALアミロイド―シスに関して多くの治療実績があります。多発性骨髄腫では2006~2025年に10種類以上の新薬が使用可能になり、生存期間も2倍以上に延長しています。さらに当科の自家末梢血幹細胞移植の件数は、2014年以来10年間全国1位の実績があり、最近では2023年:54件、2024年:37件の移植を行いました。多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法も積極的に行っており、2024年には40件実施しています。
当センターでは医師・看護師・薬剤師・理学療法士・栄養士・検査技師、臨床工学技士、臨床心理士などのスタッフ一同が協力し、新規薬剤の導入・造血幹細胞移植・細胞療法・臨床治験等を積極的に実施することで、最新の治療を患者さんに提供できるよう日々取り組んでおります。

扱う疾患

このような症状の方を診察いたします

感染症(発熱、咳嗽、尿所見など)、貧血(息切れ、動悸など)、出血傾向(主に皮下出血、口腔内など粘膜出血)

主な検査

血液検査、骨髄穿刺、染色体検査、細胞表面マーカー検査、リンパ節生検

主な業績

診療実績(2024年度)

入院
延患者数 新患者数 1日平均患者数
18,262 1,015 50.0
外来
延患者数 新患者数 1日平均患者数
24,733 739 101.8
自家末梢血幹細胞移植の件数
2017年 2018年 2019年 2020年 2021年  2022年  2023年 2024年
50 49 48  55 43 50  54 37
CAR-T細胞療法の件数(治験を含む)
2019年 2020年 2021年  2022年  2023年  2024年 
4 4 4 5 17 40
当科の掲載論文(2020年以降)

多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法について(医療関係者向け)

多発性骨髄腫に対するCAR-T細胞療法を積極的に実施しております。

CAR-T細胞療法の候補患者さまをご紹介いただく際は、アベクマ_患者紹介用フォーム(PDF)を用いて診療情報をご提供ください。
また、ご紹介いただく際は医療連携課までご連絡の上、上記PDFファイルを含めた紹介状および診察・検査予約申込書をFAXのうえ診察予約をお取りください。
(詳細は患者さんの紹介をご覧ください)

CAR-T細胞療法実施後は紹介元施設と連携し、患者さまをフォローアップしております。

CAR-T細胞療法実施後の注意点に関しては、CAR-T細胞療法後フォローアップ(PDF)をご確認ください。

 

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