化学療法科(腫瘍専門)

当科のご紹介

わが国における死亡原因の第1位は悪性新生物(がん)であり、日本人の2人に1人ががんに罹り、3人に1人ががんで亡くなる時代になりました。特に、他の臓器に転移のある場合や、手術後に再発した場合の多くは完治が難しい状態にあります。化学療法科は抗がん剤治療を中心に内科的に様々な側面からがん患者さんを診察する2010年に新設された腫瘍専門の内科です。
がん治療においてPrecision medicine(プレシジョン・メディシン)が重要と考えており、がんが増悪する遺伝子を可能な限り同定し、それに応じた治療に取り組んでいます。
2018年7月より血液による遺伝子解析を開始しました。

特色

当科は積極的にキャンサーボード(肺がん、大腸がん、婦人科がん、泌尿器がん、放射線治療)を開催しています。また、患者さんや家族とは一緒にがんに対する治療をしていくというShared Decision Making(共有意思決定)を大切にしています。当科で対象としている疾患は血液腫瘍を除くすべての固形がんです。
最近、がんゲノム医療が注目されている中で、2018年7月より血液によるがん遺伝子検査を開始しました。
さらに、早期からの緩和医療も積極的に行っており、がんプランニング外来を行っています。緩和腫瘍内科医が様々な部署と協力し合い、早期より心や体の症状緩和に取り組んでいます。
主な病棟は11B病棟で入院患者さんに関して、毎週水曜日に病棟看護師・がん専門看護師・管理栄養士と共に、緩和・栄養も含めた病棟会議を行っています。

扱う疾患

胸部悪性腫瘍(肺がん、悪性中皮腫、胸腺腫瘍)
消化器悪性腫瘍(食道がん、胃がん大腸がん
肝胆膵悪性腫瘍(胆道がん、胆管がん、膵がん)
乳がん
婦人科がん(卵巣がん、子宮頸がん、子宮体がん)
泌尿器がん(腎がん、尿管・膀胱がん、前立腺がん)
頭頸部がん(甲状腺がん、咽頭がん)
肉腫
胚細胞腫瘍
希少がん

このような症状の方を診察いたします

がんと診断がついている
専門医に手術前後の補助化学療法を希望される
がんのプランニングサポート外来を望まれる
早期からの緩和医療も希望される

主な検査

肺がん遺伝子診断ネットワークであるLC-SCRUM研究に参加しており、肺がんの遺伝子診断を行っています。
これまでにEGFR遺伝子変異を含めると約80%近くの患者さんのがん遺伝子異常を同定し、治療に役立てています。

主な実績

診療実績(2018年度)

入院
延患者数 新患者数 1日平均患者数
3,170 255 8.7
外来
延患者数 新患者数 1日平均患者数
3,587 313 14.7

外来延べ患者数 約350人/月

対象患者内訳(抗がん剤治療を施行した患者、経過観察等は除く)

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
肺癌 16 21 21 19 44
大腸癌 11 27 33 44 59
上部消化管癌 3 7 5 6 13
乳癌 2 9 17 19 20
血液腫瘍 1 2 1 4 0
頭頸部癌 3 4 5 1 6
婦人科癌 1 6 14 12 18
泌尿器癌 2 3 4 8 6
肉腫 1 1 2 1 1
原発不明 3 3 4 8
肝胆膵 1 3 2 3
その他 6 6 9 15
40 88 111 129 193

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