新生児科

当科のご紹介

新生児科は出生後間もなくから胎外の世界に適応困難であったり、病気をかかえた新生児(生後28日未満のお子様)を対象としています。新生児病棟(NICU・GCU)における集中治療を活動の主体としていますが、退院後の発育・発達のフォローアップも行っています。また、産科入院中の新生児の診察や1か月健診の一部、RSウイルスに対するシナジス注射も担当しています。

乳幼児発達支援チーム

GCUに入院中のお子さまの発達を支援する多職種チームです。

特色

新生児集中治療施設(NICUは1975年の開設以来、東京都の新生児医療の中核的な役割を果たしており、総合周産期母子医療センターの認定を受けています。当センターの特色は、極低出生体重児の入院が多いこと、小児外科、心臓血管外科、脳神経外科、眼科の協力を得て、緊急な外科治療が必要な疾患を含む全ての重症新生児に対応が可能なことです。
また他施設で出生し緊急で治療を必要とする新生児を当科医師が救急車で迎えに行き収容する救急搬送体制も開設以来行っています。
出生時の体重が特に少ない新生児(超低出生体重児)のご家族は、退院後も育児上の不安を抱えているケースが多いため、医師や看護師だけでなく、理学療法士・保育士・臨床心理士も参加したフォローアップ体制をとっています。

扱う疾患

早産・低出生体重児とその合併症
新生児の呼吸障害、肺疾患
感染症(敗血症、髄膜炎、肺炎など)
新生児仮死
全ての先天性心疾患
新生児の消化器疾患
新生児の脳神経外科疾患
新生児の眼疾患
以上に対し、小児外科、心臓血管外科、脳神経外科、眼科など各科の協力を得て診療します。

このような症状の方を診察いたします

未熟性(早産・低出生体重)
第一啼泣の遅れ、活気不良
呼吸障害、チアノーゼ
嘔吐・腹部膨満
外表異常
など生まれたばかりの新生児についての問題に、院内外から依頼を受けて診療します。

主な検査

主な検査

ポータブルX線検査 超音波検査 気管支鏡検査 眼底検査 聴覚スクリーニング検査 頭部MRI検査、心臓カテーテル検査

特殊治療

主な実績

診療実績(2022年度)

入院
延患者数 新患者数 1日平均患者数
13,672 655 39.3
外来
延患者数 新患者数 1日平均患者数
2,981 580 12.3
・極低出生体重児(出生体重1,500g未満)の年間入院数(2020年度):62例(うち1,000g未満の超低出生体重児:23例、500g未満:5例)
・入院中の手術症例(2020年度):60例
 術前・術後の管理は、心臓血管外科・小児外科・脳神経外科などと協力しながら行っています。