救急科の研修・見学について

研修について

臨床初期研修における救急研修のカリキュラム
当センターには18名の臨床初期研修医が在籍しますが、2年間のカリキュラムの中で、次のような救急医療研修を履修していただいています。

1)1次救急医療研修(臨床初期研修1年次に実施)

当センターの救命救急センターは 1次救急診療(自力来院患者)から提供しております。この来院患者の初期診療を担当していただいています。来院患者数は 17000~19000人/年に及び、成人・小児の区別なく来院しますので、これらの患者に問診・診察・検査実施を経て診断・治療に到達するまではもちろん上級医との診療連携で進められます。
この研修は臨床初期研修医1年目の時間外研修 40時間/月の一貫として実施されており、1年次にはこの研修の担当者は時間内診療修了後は直ちにこの研修に当たることになっています。一勤務帯を2名の研修医で担当します。祭日無しの1週間のスケジュールでは平日5枠+土日(日勤・夜勤)の4枠から9枠/週となりますので一研修/週あたりの研修により年間で約50回、1000人程度の診療研修を行うことになります。

おおまかな受診患者の構成比率は 成人70%(うち内科系:35%、外科系(産婦人科含む):35%)に小児:30%となっています。

2)2次救急医療研修(1~2ヶ月間)(臨床初期研修2年次に実施)

平成26年度(2014年)採用・研修医から開始された研修です。
1次救急医療研修にならい、研修2年次に2次救急(救急搬送)患者に対して初療を実施することを目的にしています。
診療対応時間は平日15時~23時30分という変則勤務を主体に行う研修です。救急隊からの収容依頼電話連絡を自ら聴取し、診療各科当直の指導医に伝え、受け入れた患者の初療を指導医の指導の下で行います。
1次研修とは異なり、搬送患者の病態の「緊急度」を考えて診療の優先順位(トリアージ)を決めて対応していかなければならないところがこの研修の醍醐味です。

3)救急科研修(3ヶ月間)

救急科をローテーションして行う研修です。
3ヶ月間に①平日・時間内2次救急研修、②3次救急診療、③集中治療を実習します。研修中のスケジュールは別表の通りです。
救急科スタッフ上級医とともにすべての診療に当たります。

Weekly Schedule of Emergency & Critical Care Medicine

Monday Tuesday Wednesday Thursday Friday Saturday Sunday Holiday
8:00
8:45
Conference
8:45
Conference
8:45
Conference
8:45
Conference
8:45
Conference
8:30
Conference
8:30
Conference
8:30
Conference
9:00
10:00
11:00
12:00 Luncheon Seminar
4F 医局
CoCo壱会
最終週
13:00
14:00
15:00
16:00
ER合同Conf.
(第4週)
17:00 Conference Conference Conference Conference Conference
  • 2年間の臨床初期研修中、3ヶ月をかけて研修していただきますが、
    ① 救命救急センター研修:2ヶ月 と ② 2次救急診療研修・1ヶ月
    に分かれて研修していただくようなカリキュラムで考えています。基本的には3ヶ月目の研修が2次救急研修とお考えください。
  • 研修期間中の「基本 Schedule」は上表の通りですが、我々の仕事の主体はRoutine scheduleではありませんので注意してください。
  • 2ヶ月の研修は、①救命救急センター・病棟患者診療 + ②救命救急センター・外来診療です。上級医と連携して診療に当たってください。
  • Conference は救急科で診療を担当している患者のCase Presentationをしていただきます。担当患者の把握を怠らぬよう願います。
  • Case Presentationは端的に要領よく、(別紙;「患者プレゼンテーション」 を参照)おこなってください。
  • 研修医の専門診療コースにかかり、将来の専門医取得に必要な研修内容は、状況に応じて優先的に研修できるよう配慮します。
  • 研修期間中に以下のような項目の mini lecture 形式の勉強会を準備していますので受講してください。
    • 診療標準教育:蘇生診療(BLS/ACLS) 外傷診療(JPTEC/JATEC)
    • 麻酔器・人工呼吸器の使い方
    • 敗血症診療ガイドライン
    • Journal Club :2ヶ月間に1度は英誌論文の抄読を担当していただきます。
    • 基本的な医療手技について:適宜、指導・学習・実践していただきます。
  • 診療について
    救命救急センター診療業務には積極的に参加してください。
    • 外来部門(救命救急センター・外来)
      ・2次救急患者診療については他の業務に余裕があれば、診療に加わって参加する姿勢でいてください。
      ・3次救急患者診療については他の業務に優先して、診療に加わる姿勢でいてください。
    • 病棟部門(EICU・救命救急病棟)
      ・EICU:重症患者です。 
      常に患者の問題点を抽出し、管理する観点での診療計画に慣れましょう。
      重症患者指示、点滴、診療・検査の Schedule をしっかりと立てて診療できることを心がけてください。
      検査等の Schedule は経時的に変化する患者の状態に鑑みて、増悪・寛解のタイミングを逃さぬよう計画し、確認してください。
      検査結果等の把握はとても重要です。

      ・救命救急病棟:病態的には最重症ではありませんが、安定している患者とは限りませんので要注意です。
      指示変更等に十分配慮して、診療に当たってください。
      転棟・転院が遅れぬように上級医と相談して準備してください。

各種の診療手技・手術の実施(研修)については事前に個々人で手技・手術を理解していることを前提に行っていただきますので、各自の責任において、事前勉強ないしは事前見学を十分に行って臨んでください。【重要】

最後に
2ヶ月ないしは3ヶ月間の研修において 救急患者の①診療の進め方、②診療、③急性期患者の診療全体像(退院・転院) を学んでいただくことを目的にしています。
また、「多職種連携」をもとにした、今後の急性期診療の形を経験していただければ幸いです。
我々の診療の目的は「集学的に多職種の叡智を活かして、実践する医療」です。
また、「多職種連携」をもとにした、今後の急性期診療の形を経験していただければ幸いです。
そして、診療のモットーは「辛くても楽しく」「より良くありたい」ですので宜しくお願いいたします。

救命救急センター長  林 宗博

救急科の臨床研修

臨床初期研修・特定診療科コース・救急科

当センターの臨床初期研修医カリキュラムの中に「救急科コース」が設定されています。コースのコンセプトは幅広く研修することを目的として、将来の救急科専門医を目指すコースです。ただし、「将来救急医は目指さないが、初期研修医の時期に多くの救急疾患患者の診療に触れておきたい」という方にも門戸を開いているコースです。

当センターの臨床研修カリキュラム(全コース履修者共通)は

【カリキュラム】
内科・6ヶ月+救急・3ヶ月+地域医療・1ヶ月(必修)+麻酔・2ヶ月+外科・3ヶ月+小児科・1ヶ月+産婦人科・1ヶ月(必修選択)
です。 17ヶ月/24ヶ月の必修研修です。

救急科コースでは

さらに、放射線・1ヶ月+超音波検査・1ヶ月+救急・2~3ヶ月を履修する必要があります。(ここの救急・2~3ヶ月は1)-3)の救急科研修を指します。)
自由選択研修期間は2~3ヶ月ですが、将来は「救急科専門医」を目指す先生方には追加の救急研修を2ヶ月にして、自由選択研修期間を3ヶ月にして、様々な診療の研修を修めていただくことをお勧めしています。
救急科専門医を目指すために、救急診療を多く研修することが良いのではなく、初期研修の2年間では総合的な診療能力を体得することを目標としながら将来の救急科専門医を目指すことができるよう配慮しています。

救急科・後期研修カリキュラム

「救急科専門医」資格を習得することを目的としたカリキュラムです。

日本救急医学会に救急科専門医育成プログラム
「142-01 日本赤十字社医療センター・救急科専門医育成プログラム」を認定されています。

プログラムの概要は複合型研修です。
後期研修の履修期間は3年間ですので研修中に「救急科専門医」を取得することは難しいかもしれません。
研修終了後(終了した次年度)に専門医試験の受験資格を得ることができます。
後期研修の1,3年目を当センター内(救命救急センター)で研修します。

2年次には国内の救急科専門医指定施設に相当する施設での救急研修を履修していただきます。研修先はご本人の希望される研修内容に沿い、研修先を選定します。
過去の実績からは 京都第一赤十字病院、県立八重山病院、前橋赤十字病院で研修を行ってきています。

この「複合型プログラム」のコンセプトは救急科専門医のあるべき姿である「救急医療の知識と技能を生かし、救急医療制度、メディカル・コントロール体制や災害医療において指導的な立場に立てる医師となる」を目標としているため、当センターの救命救急センター業務(救急・集中治療)だけでなく、他施設の救急診療を経験することで、少しでも知見を大きく広げた「救急科専門医」を育成することです。
さらに、こういった他施設での経験を当救命救急センターにフィードバックしてもらうことにより、我々も刺激を受けることで、我々自身が発展することをも期待しています。

救命救急センターならびに救急科への見学について

病院の定めるところに従い、多くの見学を受け入れています。

医学生

詳しくは「見学・実習の受け入れ」でご確認いただけますが、
5、6年生の見学を受け入れています。
基本的に夏休み期間は5年生のみ、しかも都内の大学に在学する方のこの時期の見学は受け入れていません。
見学者の集中を回避するためです。
それ以外の時期、秋以降は5年生、春(新年度)から夏前までが6年生です。
クリニカル・クラークシップ:各大学のカリキュラムに基づいて、当センターでの実習を受け入れています。ただ同一大学からの実習生の実習時期が重複することは避けていただいております。
詳しくは教育研修推進室へお問い合わせください。

臨床初期研修医の先生方

後期研修等で当救命救急センターを見学されたい方は、通年で受け入れております。教育研修推進室にお問い合わせください。

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