小児科の特色

外来診療

診療時間内(平日の日中)は一般外来か専門外来か、どちらかの受診です。
診療時間外(休日、夜間)は救急外来を受診してください。

一般外来

場所は2階小児科外来です。予約制ではありません。

  • 発熱や咳が続く、嘔吐・下痢がひどい、など一般的な急性疾患が対象です。
  • 顔色がすぐれない、元気がない、など「何か具合が悪い」「気になる症状がある」場合も一般外来を受診してください。
  • 救急疾患も、診療時間内であれば原則として一般外来で診療いたします。ひきつけた、呼吸が苦しい、ひどい腹痛、などです。
  • 「かかりつけ医」の紹介状があると診療がスムーズになります。
  • 原則として受け付け順の診察ですが、症状や重症度により診察の順番を変更する場合があります。
  • 担当医師は曜日、午前・午後で決まっています(時に担当医の変更があります)。

救急外来

場所は1階救急部です。

  • 休日、夜間(診療時間外)の外来です。
  • 緊急の処置や治療を要する疾患が対象です。
  • 重症の患者さんの診療が優先されます。

入院診療

  • 原則として小児専用病棟での入院となり小児看護に習熟したスタッフがケアーします。
  • 複数の主治医によるチーム医療を行っています。

専門外来

下記疾患の診断、治療、指導、経過観察を行います。
受診方法については、【小児科外来】へお問い合わせください。(TEL:03-3400-1311(代表))

循環器外来

診察日 月曜日午後、火曜日午前(担当:土屋 恵司)
金曜日午後(担当:吉原 尚子)
火曜日午後、木曜日午前(担当:藤岡 泰生)
木曜日午後(担当:与田 仁志)
対象疾患 先天性心疾患、その他の循環器疾患

神経外来

診察日 月曜日午後、金曜日午前(担当:宮奈 香)
火曜日午後(担当:麻生 誠二郎)
木曜日午後(担当:山中 岳)※1.3.5週
金曜日午後(担当:村松 一洋)※2.4週
対象疾患 けいれん性疾患、その他の神経疾患

発達外来

診察日 月曜日午前、木曜日午後、金曜日午前(担当:大石 芳久)
対象疾患 言葉発達や運動発達の遅れ、集団での適応障害(広汎性発達障害、注意欠陥多動障害など)

アレルギー外来

※喘息発作を起こしている場合は一般外来、救急外来を受診して下さい。

診察日 火曜日午後、水曜日午前(担当:松下 祥子)
木曜日午後(担当:世間瀬 基樹)
対象疾患 気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、その他のアレルギー疾患

内分泌外来

診察日 月曜日午後(担当:磯島 豪)
対象疾患 低身長、肥満、その他の内分泌疾患

腎臓外来

診察日 水曜日午後(担当:服部 元史)
対象疾患 腎炎、ネフローゼ、その他の腎疾患

夜尿症外来

診察日 月曜日午前、水曜日午前(担当:神谷 恵子)

早産児フォローアップ外来

※この専門外来のみ3F小児保健にて診察を行います。お問い合わせ窓口も小児保健になります。

診察日 火曜日午後、水曜日午後(担当:中尾 厚)
対象疾患 未熟児のフォロー

アレルギーの症状等について

乳児湿疹

乳児期は皮脂の分泌が盛んなため、顔面や頭部、四肢外側部や関節部を中心に湿疹を起こすことが多く、適切なスキンケア(きちんと洗い、しっかり保湿をすること)が必要となります。適切なスキンケアを行っていけば月齢と共に改善していくことが多いものですが、湿疹の程度によりステロイド外用剤が必要なケースもあります。最新の知見では乳児期の湿疹を長引かせてしまうことが食物アレルギーのリスクを高めてしまう可能性があると言われています(詳しくは「小児アレルギー最新の知見」をご参照下さい)。
湿疹でお困りの方はお早めに小児科外来、小児科アレルギー外来でご相談下さい。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎に関しては、適切なスキンケア指導を行ったうえで、必要なお子様にはステロイド外用剤を使用した治療を行っております。ステロイド外用剤の使用については、ご家族の中には不安に思う方がいらっしゃると思いますが、正しく使用すればとても有効な薬剤であり、副作用を回避し、ぶり返すことなく湿疹をコントロールすることが可能です。
「ステロイドを塗っているけど良くならない」「ステロイドを塗ったら一時的に良くなるけど、やめるとすぐぶり返す」などの話しを聞くことがありますが、それはステロイドが効かない訳ではなくてステロイドの使い方に問題がある場合がほとんどです。
当センターではステロイド外用剤の処方時にはご家族が安心して使用できるよう、軟膏塗布の「回数」「塗布量」「塗布の期間」を明確にした診療を心掛けています。

気管支喘息

気管支喘息とは、気管支に慢性の炎症が起きている状態であり、発作が起きている(息苦しい、咳が止まらない、ゼーゼーする)ときだけが病気ではありません。
気管支喘息の治療の主役は吸入ステロイドやロイコトリエン拮抗薬などの長期管理薬です。長期管理薬は発作がない状態のときでも毎日続けることによって気道の慢性炎症を改善させ発作が起こりにくい状態にしていく薬剤です。発作が起きて苦しいときだけ気管支拡張薬などで治療を行うことは本質的な治療にはなりません。
当センターでは気管支喘息の適切な診断と良好な管理を行い、お子様の喘息を大人まで持ち越さない事を目標に診療を行ってまいります。

食物アレルギー

食物アレルギーの診療は、ここ数年で世界的に見ても大きく治療方針が変わってきた分野です。これまで世界各国で実施されてきた食物アレルギー予防のための「食物除去」の試みのほとんどは失敗に終わり、「過剰な除去」を続けることが逆に食物アレルギーを引き起こしてしまう可能性さえ指摘されています。「過剰な除去」はまた、子どもの健全な発育・発達に悪影響を及ぼす可能性もあります。
当センターでは除去すべきものと除去しなくてもよいものを明確にし「必要最小限の除去」で済むような診療を心掛けています。重症児へのエピペン処方や、食物アレルギー診断に重要な食物経口負荷試験についても実施しています。

食物経口負荷試験について

食物アレルギーをお持ちの方で以下に当てはまることはありませんか?
□血液検査(IgE検査)の結果だけで、食物除去をしている
□「念のために除去しておきましょう」と指導されて以降、現在も食物除去を続けている
□乳幼児期にアレルギー症状が出て以降、数年経ったが、現在も食物除去を続けている
□入園前、入学前に食物アレルギーの正確な診断をつけたい

食物経口負荷試験は、食物アレルギーの正確な診断をつけるために有効な検査です。医師と看護師が近くにいる安全な環境下で、食物アレルギーが疑われる食品を食べていき症状が出るかどうかの判定を行います。
症状が出なければ、食物除去を解除もしくは食物除去の程度を緩められる可能性があります。症状が出れば適切な治療を行ったうえで検査を終了し、食物アレルギーの正確な診断をつけることが出来ます。
食物経口負荷試験を行い、陰性(誘発症状なし)だったこどもや家族から喜びの声が上がるのは当然ですが、陽性(誘発症状あり)だった家族からも「今後、アレルギー症状が出現したときにも慌てずに対応出来そうです」など前向きな声が多く寄せられています。食物経口負荷試験をご希望の方は、小児科のアレルギー外来でご相談下さい。

小児アレルギー最新の知見(食物アレルギーの予防について)

経皮感作とは?

[イギリスでピーナッツアレルギー患児が急増した理由]
昔(といっても2003年、割と最近の話です)、イギリスでピーナッツオイル含有の保湿剤が使われていました。湿疹のあるこども達を中心にピーナッツアレルギー患者が急増したため、その原因を調査した結果、ピーナッツアレルギー患者の約90%が、生後6ヶ月までにそのピーナッツオイル入りの保湿剤を使用していたことが判明しました。
[日本でも同様の事象・・・茶のしずく石鹸]
2010年、茶のしずく石鹸を使用した人を中心に小麦アナフィラキシー患者が多数報告され社会問題化しました。茶のしずく石鹸の中に、泡立ちをよくするために加水分解された小麦が含有されていました。 「経皮感作」とは、湿疹のある皮膚を介して食物抗原が触れることにより感作が生じることであり、食物アレルギーの発症リスクを高めると言われています。
ピーナッツオイルを塗った皮膚を介してピーナッツへの感作が進み、小麦の入った石鹸を使うことで小麦への感作が進むのです。感作は保湿剤や石鹸の使用からのみ生じるものではなく、家庭内によくある食品に関しては、湿疹があるだけでそのリスクが高まると言われています。ミルクを飲んだときに口の周りに湿疹があれば、皮膚に付いたミルクから牛乳への感作が進み、卵に触れた手で湿疹のある赤ちゃんの皮膚を触れば、卵への感作が進むと考えられます。ただ、日常生活において食物が皮膚に付いてしまうことに過敏になるのではなく、適切なスキンケアを行って湿疹を治して「経皮感作を受けにくい肌」を作っていくことが重要です。

経口免疫寛容とは?

[食物除去をしても食物アレルギーの予防にはならない!]
従来、食物アレルギーを予防するためには「除去」が有効と言われていました。消化管が未熟な乳幼児期は、卵など食物アレルギーの原因になりやすい食物は避けた方が良いと考えられ、さらに、妊娠期、授乳期にも母も除去をした方が予防に有効なのではないかと考えられていました(←最新のガイドラインでは欧米、日本とも「除去は推奨しない」となっています)。
[イスラエルでピーナッツアレルギー患者が少ない理由]
イスラエルのこども達は、ピーナッツアレルギーになる割合が低いことが知られています。その理由を調査したグループは、イスラエルのこども達が乳幼児期に食べるお菓子に注目しました。バンバと言われるお菓子(日本の「赤ちゃんせんべい」みたいなもの)で、味付けにピーナッツ粉末が使用されています。 「イスラエルの子にピーナッツアレルギーが少ない原因は、乳幼児期の早期からピーナッツを食べているからではないか」と仮説を立て、実際にイギリスのこども達に、生後5ヶ月から11ヶ月の間に「毎日、ピーナッツを食べさせるグループ」と「徹底的にピーナッツを除去するグループ」の2つに分け調査した結果、毎日、ピーナッツを食べていたグループでピーナッツアレルギーの患者が8割も少なかったという結果になりました。NHKスペシャルや新聞などでも取り上げられたのでご存じの方も多いと思います。ピーナッツを早期から食べることによって体がピーナッツに慣れていく機構(=経口免疫寛容)がうまく働いた結果と考えることが出来ます。
2017年には同様の趣旨の臨床研究が鶏卵でも報告され大きくマスコミにも取り上げられました。鶏卵やピーナッツに限らず、「食物アレルギー予防のために食物除去をすることは効果がないばかりか、逆に食物アレルギーのリスクを高める」と考えられています。
[少しでも経口免疫寛容?]
卵は加熱をすればするほど抗原性(アレルギーを起こす力)は弱まります。加熱が不十分な卵を食べてアレルギー症状が出た人でも、しっかり加熱した卵であればアレルギー症状が出ずに食べられる場合があります。その場合は、しっかり加熱した卵を食べていくことで、体が卵に徐々に慣れていく(=経口免疫寛容を得る)と考えられます。  ただ、食べられるかの判断を自己判断で行うことは、大きなアレルギー症状を誘発する可能性があり危険です。
当センターでは必要に応じて食物経口負荷試験での評価を行い、食べられるものと食べられないものを明確にさせ「必要最小限の食物除去」で済むよう診療を行っております。

ページトップへ