メンタルヘルス科の特色

他科との診療連携

メンタルヘルス科(精神科)のスタッフが、他科(内科・外科など)におかかりの患者さんの心のケアを行うことを、専門的には「コンサルテーション・リエゾン」と呼びます。
外来では、他科の通院日に合わせて当科を受診していただき、診察を行っています。一方入院患者さんの場合は、病状によっては歩行や移動が困難であることに配慮し、直接病室に伺って診察を行うことがほとんどです。不眠、気持ちのつらさ(不安・抑うつ)、せん妄などがメンタルヘルス科でケアを行う主な症状です。
なお平成27年度からは、多職種連携の強化によるいっそうきめ細やかなケアの提供を目指し、「精神科リエゾンチーム」の活動を開始いたしました。

がん治療支援チーム(緩和ケアチーム)

地域がん診療連携拠点病院としてがん診療に重点を置く当センターでは、「緩和ケア病棟」を有するほか、他の病棟に入院中のがん患者さんに対しても、身体の痛みや気持ちのつらさを和らげるケアを提供しています。このための病棟往診チームは「がん治療支援チーム(緩和ケアチーム)」と呼ばれ、緩和ケア科医師、メンタルヘルス科医師、認定看護師、薬剤師、臨床心理士など多職種で構成され、がん治療にまつわる患者さんのさまざまな痛み、悩み、つらさの軽減に努め、トータル・ケア(全人的ケア)の実現を目標としています。

心理相談

当センターでは臨床心理士による心理検査・知能検査や心理相談(カウンセリング)を行っています。検査は通常保険適応となりますが、心理相談(カウンセリング)は現行保険制度には未収載のため、患者さんの自己負担となります。

なお心理検査・知能検査・心理相談(カウンセリング)を受ける前に、いずれもまず医師の診察が必要です。