赤十字看護師の救護活動

救護活動と赤十字看護師

 日本赤十字社医療センターは、災害救護を重要な使命としています。その使命を果たすため、救護に関するさまざまな研修を実施し、有事に備えています。赤十字の看護師は、災害発生直後の急性期だけでなく、慢性期や復興期にも被災された方々の健康が脅かされている限り温かく適切な看護を提供できるよう常に備えています。

 また、当センターは日本赤十字社の国際医療救援拠点病院として、海外にも人材を派遣しています。看護職員は災害救援や復興支援、医療支援に活躍しています。

活動報告(国内救護)

松浦直子(11B病棟看護師長)

 平成25年10月に起きた台風26号により、東京都大島町では土石流による甚大な被害がでました。日本赤十字社は大島町長からの要請に基づき、疲労がピークを迎えている職員などにこころと体のケアを行うことを目的とし。「赤十字の健康相談室」を開設しました。

私の派遣期間は、平成25年10月31日〜11月3日までで、こころのケア要員として、地元役場の職員や他の救援団体の人たちにこころと体の疲れを癒してもらおうとリラクセーションやマッサージなどを行いました。地元職員は被災者であり、救援者でもあります。今回の派遣では、そのような立場にある方たちへのケアの重要性を実感しました。

活動報告(国内救護)

活動報告(国際救援)

苫米地則子(国際医療救援部 看護師長)

 ウガンダ北部は、20年以上続いた内戦からの復興・開発にむけてのとりくみが行われる中、特に医療体制については、人材の欠乏など深刻な問題に直面しています。そこで日本赤十字社は、ウガンダ赤十字社との2国間事業として北部アガゴ県 カロンゴの病院へ、2010年より外科医師の派遣を開始しました。2014年からは看護師、薬剤師を含む事業へと拡大し継続されています。2014年6月からシニアナースとして現地に赴き、主に外科病棟で5か月間活動を行いました。手術を受ける患者さんの術前術後の看護ケアの質向上にむけ、日常業務を通して指導・教育を行いました。

活動報告(国際救護)

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