リハビリテーション技術課

リハビリテーション技術課は、理学療法士13名、作業療法士4名、言語聴覚士2名の計19名のスタッフが在籍しています。
各診療科からのリハビリ依頼により、リハビリテーション科医師の診察後、早期からのリハビリテーションを提供しています。ICUにおいては、早期離床・リハビリテーションチームとして専任スタッフを配置し、早期からの離床を実施しています。

理学療法

理学療法では、病気やけがによって身体機能に何らかの障害が生じたことで座位・立位・歩行などの起居・移動動作が困難となった方を対象としています。入院後、早期より下記のような練習を通して日常生活における自立動作を増やし、活動範囲の拡大・QOL(生活の質)の改善を目指しています。

・関節可動域訓練:関節を動かして拘縮を予防し、四肢の動きを円滑にする訓練です。
・筋力増強訓練:病気や怪我で弱くなった筋力を回復、増強する訓練です。
・基本動作訓練:寝返り、起き上がり、座位保持、起立、立位保持などの一連の動作が出来るよう訓練します。
・歩行訓練:歩行が不安定な時期には平行棒内で訓練を行います。これが安定した後は運動機能に合わせて補助具(歩行器、四点杖、T字杖、松葉杖など)を使用して訓練を行います。さらに独歩の訓練や屋外歩行、階段昇降などの応用歩行訓練も行います。

作業療法

作業療法では、日常生活動作(食事、整容、更衣、排泄、入浴)をその方に合った方法で行えるよう援助をしています。「つかむ、つまむ、手を伸ばす」など基礎的な動作や手工芸など、さまざまな作業活動を通じて上肢の機能回復を図ります。
また、家事動作(調理、洗濯など)やパソコン作業など、退院後の生活に必要な動作を行い、適切な方法や自助具の使用などの助言を行っています。

言語聴覚療法

言語聴覚療法では、言語障害(失語、構音障害)や嚥下障害に対する検査、評価を行い、効果的な訓練方法を助言して、円滑なコミュニケーションが取れるよう、また安全に食事が出来るよう支援をしています。
脳血管障害や脳外傷など脳の損傷によって生じる注意障害、記憶障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの高次脳機能障害に対して検査や評価を行い、症状に応じた訓練を行ったり、家族をはじめとする周囲の方々に対して高次脳機能障害への対処法を助言したりしています。