国際救援

国際医療救援部の紹介

日本赤十字社は、赤十字国際委員会(ICRC)国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)、各国赤十字社・赤新月社のネットワークのもと、海外における紛争の犠牲者や災害の被災者の救援を行う国際救援活動、開発途上国の保健衛生状態の改善などを行う開発協力事業などの人道的活動を展開しています。
日本赤十字社は92の赤十字病院を有しており、こうした国際的な人道活動に医師や看護師、助産師、薬剤師などの医療専門職員を派遣できるという特徴をもっており、世界の赤十字・赤新月社の中でも類を見ません。
平成12年12月15日に、こうした日本赤十字社の利点を生かして国際救援活動を効率的、効果的に進めるために、その活動の拠点とすることを目的として当医療センターをはじめ、全国で5施設が国際医療救援拠点病院として指定を受けました。
各拠点病院には災害や紛争での緊急援助や、開発や保健などの長期的な援助に対応できる人材の養成・確保と体制の確立、その経験や知識の蓄積などを行うために国際医療救援部が設置されています。また、当医療センターは都道府県支部に属する他の赤十字病院とは異なり日赤本社に直接に属しており、その本社直轄病院としての役割と、国際医療救援拠点病院としての役割とがあり、国際医療救援部の役割も幅広いものとなっています。当部は医師、看護師、助産師、薬剤師や事務職員らで構成されており、各自の専門性を生かしながら国際救援の進歩に貢献しています。

当センター以外の国際医療救援拠点病院

国際医療救援部の役割

国際医療救援部の役割は、派遣要員の養成・要員の派遣と派遣要員の支援、そして国際救援・開発の研究です。

派遣要員の養成・派遣

派遣要員の養成とは、英語能力や国際人道法などの教育を中心とし、赤十字国際委員会(ICRC)国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の派遣要件を満たす要員を育成することを目的としています。また、すでに要員登録された職員の専門技術の向上と、より高度の救援資格を獲得させることも含まれています。

シェアの会

これから国際救援に参加しようと思う方や興味を持つ方々と国際救援活動の報告や経験を分かち合い、またPrimary Health Care(PHC)やエボラウイルス病などの国際保健における専門的な知識をわかりやすく紹介する集まりです。原則として毎月第4木曜日の午後6時30分より8時まで開催しております。
どなたでも参加できますので、詳細はimrd@med.jrc.or.jpまでお問い合わせください。

要員の派遣では、当医療センター職員を対象に赤十字の存在理由と赤十字の国際救援に対する意識の向上に努め、国際医療救援活動に参加を希望するもので派遣資格に達したものを派遣要員として登録します。また、拠点病院として災害などの緊急派遣に迅速に対応して要員を派遣します。

派遣要員の支援

派遣要員の支援は当センターが本社直轄であるうえで重要な役割であり、当センターからの派遣要員だけでなく、嘱託の要員を含めた日赤から派遣されるすべての要員を支援することです。

派遣前の支援

健康診断・予防接種と個人携行医薬品の支給と情報提供(ブリーフィング)、ストレス・マネージメントのレクチャーを行い、要員が安全で健康な活動ができるように支援します。

派遣中の支援

24時間対応の電話及びメールによる健康相談を行い、派遣要員が現地で病気になったり、健康に問題が生じたときに相談に乗り、必要があれば現地に行って支援、緊急帰還を行います。

派遣後の支援

派遣後の健康診断およびストレスマ・ネージメントを行います。特にストレス・チェックで問題のあった方には個別で支援をおこないます。

国際救援・開発の研究

国際救援・開発の研究は日赤の国際活動の中の医療・保健分野における救援・開発協力が対象で、主なものとして災害医療、難民救援医療、熱帯病治療、栄養プログラム、母子保健、衛生プログラムなどがあります。その中でも国際赤十字の保健プログラムの日本国内への導入は、本社直轄施設としての当医療センターの重要な役割となっています。

HIV/AIDS事業

当部はアジア赤十字・赤新月社HIV/AIDSネットワークにおける日赤の代表を務めており、日赤は同ネットワークにおけるマネージメント・チームの一員としてアジア地域のHIV/AIDS活動を支援するとともに、その経験と知識を導入して青少年赤十字活動にHIV/AIDSのピア・エデュケーションを普及しています。

こころのケア(心理社会的支援)事業

当部は日赤の代表として国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の心理社会的支援センターのロースター・メンバーとして国際赤十字の心理社会的支援を国内に導入し、日赤のこころのケア事業を進めています。また、東日本大震災でのこころのケア活動の経験や知識を連盟(IFRC)に提供するとともに、1993年には東アジア赤十字心理社会的支援ネットワーク(eARPS)を提唱し、北京でネットワーク発足の会議と研修会を開催しました。

メドログ(MedLog)

メドログはメディカル・ロジスティクスの略で、医薬品等の医療に必要な物品の購入、輸送、保管、管理を行うことを意味し、国際救援において医療チームが活動をするうえで重要であり、裏方的な分野です。当部は薬剤師を日赤の代表として連盟(IFRC)のメドログの発展に貢献しています。

国際救援活動の実績

2000年以降を紹介します。
※末尾に(PDF)とあるものは、クリックすると派遣者からの事業報告(PDF文書)が別ウィンドウで開きます。

2016年7月~12月 フィリピン保健医療支援事業(PDF)                         助産師1名
2016年2月~7月 フィリピン保健医療支援事業                                  看護師1名
2015年10月~2016年3月 ウガンダ北部医療支援事業                                  医師1名
2015年4月~8月 ネパール地震救援事業 看護師2名、薬剤師1名、臨床工学技士1名
2014年9月~12月 ウガンダ北部医療支援事業
個別配薬システムの導入 イメージ
(c) JRCS 個別配薬システムの導入
薬剤師1名
2014年6月~7月 シリア難民救援事業(ヨルダン)
病院ERUでのメドログ活動 イメージ
(c) JRCS 病院ERUでのメドログ活動
薬剤師1名
2014年6月~11月 ウガンダ北部医療支援事業 看護師1名
2014年5月~2015年5月 フィリピン中部台風復興支援事業 看護師1名
2014年1月~2月 フィリピン中部台風救援事業
ERUで活動する看護師 イメージ
(c) JRCS ERUで活動する看護師
看護師2名
2013年4月~6月 北イラク・クルド地域における戦傷外科実地研修
JRCS 外科手術を担当する医師 イメージ
(c) JRCS JRCS 外科手術を担当する医師
医師1名
2012年12月~2013年4月 赤十字国際委員会(ICRC)フィリピン南部台風災害救援事業
薬局を担当する看護師 イメージ
(c) H.Makabe/ICRC 薬局を担当する看護師
看護師1名
2012年2月~6月 赤十字国際委員会(ICRC)パキスタン北部紛争犠牲者救援事業 看護師1名
2011年8月~2013年7月 ハイチ大地震被災者支援事業
手洗い指導 イメージ
(c) fuminori.sato/JRCS 手洗い指導
看護師1名
2011年2月~3月 ニュージーランド地震邦人被害者支援事業 医師1名
2010年8月~2011年3月 ハイチ大地震被災者支援事業 助産師1名 薬剤師2名
2010年3月~7月 ハイチ大地震災害救援事業 看護師1名 薬剤師1名 事務1名
2010年3月 チリ大地震救援事業 看護師1名
2010年1月~2011年2月 ウガンダ赤十字社母子保健事業 看護師1名
2009年11月 中国四川大地震復興支援調査 医師1名
2009年10月 スマトラ島沖地震災害救援事業調査 医師1名
2009年8月~2010年2月 アフガニスタン病院支援事業 看護師1名
2009年6月~7月 タンザニア難民キャンプ支援事業 医師1名
2009年2月~5月 インドネシア保健医療支援事業 薬剤師1名
2008年12月~2009年3月 ジンバブエ・コレラ禍救援事業 薬剤師1名 事務1名
2008年11月~2009年6月 フィリピン赤十字社保健医療支援事業 看護師1名
2008年10月~2009年3月 アフガニスタン医療復興支援事業 医師1名
2008年9月~2009年12月 スマトラ島沖地震・津波災害救援/復興支援事業(インドネシア) 助産師1名
2008年6月~7月 フィリピン台風災害救援事業(PDF) 事務1名
2008年5月~6月 インドネシア保健医療支援事業(PDF) 医師1名
2008年5月(PDF) ミャンマー・サイクロン災害救援事業 医師1名
2008年3月~12月 アフガニスタン医療復興支援事業 薬剤師1名
2008年1月~7月 フィリピン赤十字社保健医療支援事業(PDF) 看護師1名
2007年11月 インドネシア赤十字社・フィリピン赤十字保健支援事業調査 医師1名
2007年8月 ケニア赤十字社保健支援事業調査 医師1名
2007年5月~11月 タンザニア赤十字社難民支援事業(PDF) 助産師1名
2006年12月~2007年6月 タンザニア赤十字社難民支援事業 看護師1名
2006年12月~2007年2月 ケニア洪水救援事業(PDF) 医師2名
2006年10月~2007年4月 フィリピン地滑り災害復興支援事業(PDF) 事務1名
2006年5月~6月 ジャワ島中部地震救援事業(PDF) 医師1名 看護師2名
2005年12月 インドネシア赤十字社保健医療支援事業 医師1名
2005年11月 スマトラ島沖地震・津波災害復興支援事業現地調査 医師1名
2005年10月~2006年8月 スマトラ島沖地震・津波復興支援事業(PDF) 医師1名 事務1名
2005年10月~2006年4月 パキスタン北部地震被災者救援事業(PDF)
JRCSパキスタンで医療活動を行う医師 イメージ
(c) JRCSパキスタンで医療活動を行う医師
医師2名 看護師3名 薬剤師2名
2005年10月 タンザニア難民支援事業にかかる職員派遣 医師1名
2005年9月~2006年1月 インドネシア赤十字社保健医療支援事業 医師1名 看護師1名
2005年6月 インドネシア赤十字社支援事業調査 看護師1名
2005年5月 ジンバブエ赤十字社HIV/AIDS支援事業中間評価 医師1名
2005年3月~9月 連盟東アジア地域代表部保健事業(PDF) 事務1名
2004年12月~2005年5月 スマトラ島沖地震津波医療救援事業(PDF)
スマトラ島沖地震・津波被災のつめあと イメージ
スマトラ島沖地震・津波被災のつめあと
医師2名 看護師5名
2004年12月 モンゴル赤十字、診療所支援事業調査 医師1名
2004年8月 インドネシア赤十字社に対する保健医療支援事業の事前協議及び調査 医師1名 看護師1名 薬剤師1名 事務1名
2004年5月~11月 ジンバブエ赤十字社HIV/AIDS支援事業(PDF)
ジンバブエ赤十字社の支援による給食配給に集まった子どもたち イメージ
ジンバブエ赤十字社の支援による給食配給に集まった子どもたち
看護師1名
2004年2月 アフガニスタン医療復興支援事業中間評価 医師1名
2003年12月~2004年4月 イラン南東部地震救援事業(PDF) 医師3名 看護師3名 技術員1名
2003年11月~2004年6月 ジンバブエ・HIV/AIDS支援事業(PDF) 薬剤師1名
2003年9月~2004年6月 アフガニスタン医療復興支援事業(PDF) 看護師1名
2003年7月 インドネシア、東ティモールの支援事業にかかる視察・協議 医師1名
2003年5月 イラク戦争救援事業現地病院状況調査(PDF) 看護師1名
2003年3月~5月 イラク人道危機医療救援事業 医師1名
2003年1月 イラク人道危機救援活動調査 医師1名
2002年11月 南部アフリカ地域のHIV/AIDS支援事業計画策定 医師1名
2002年10月~ 2003年1月 アフガニスタン医療復興支援事業 医師1名
2002年7月 中国における洪水視察調査 医師1名
2002年5月~7月 アフガニスタン地震被災者救援 看護師1名
2002年4月~5月 連盟チェルノブイリ人道支援・復興事業評価活動 医師1名
2001年10月~11月 アフガニスタン及び周辺諸国における人道上の危機救援(パキスタン) 医師1名
2001年1月~3月 インド地震被災者救援 医師2名 看護師2名 薬剤師1名
2001年1月 インドネシア・ムラピ山噴火調査 医師1名
2001年1月 エルサルバドル地震被災者救援 看護師1名
2000年6月~9月 東ティモール紛争犠牲者救援 看護師1名
2000年6月 インドネシア・スマトラ島地震救援 医師1名
2000年1月~4月 東ティモール紛争犠牲者救援 看護師1名

(1999年以前は省略)

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