医療技術部 臨床工学技術課

特長・特色

臨床工学技術課は医療技術部に所属し、臨床工学第Ⅰ課(血液浄化係)、臨床工学第Ⅱ課(体外循環・手術室管理係、集中治療係、心臓カテーテル・ペースメーカ係)、臨床工学第Ⅲ課(MEセンター係)から構成されています。
臨床工学第Ⅰ課では、血液浄化業務、医療機器管理業務を行い、臨床工学第Ⅱ課では、体外循環、手術室医療機器管理、心臓カテーテル検査、ペースメーカー、集中治療に力を入れています。臨床工学第Ⅲ課では、MEセンターの運営として輸液ポンプやシリンジポンプ、心電図モニターや保育器など院内の3,650台のME機器の保守・管理を行い、安全・安心な医療機器を提供しています。
業務は日勤帯と夜勤帯の2交代制で行い、継続業務をはじめ、夜間に発生した緊急業務にも迅速に対応できる体制で、医療機器の安全使用をバックアップし、医療の安全と質の向上に努めています。

 

主な業務

臨床工学第Ⅰ課:血液浄化1・2係

主な業務は、血液浄化療法業務で、血液透析の準備、バスキュラーアクセス穿刺、開始・終了時の装置操作、血液透析中の患者管理のほか、安全できれいな透析液を提供するための水質管理や透析関連装置の日常点検・定期点検も行っています。血液透析業務以外に、血漿交換療法や二重膜濾過血漿交換療法、腹水濾過濃縮再静注法、末梢血幹細胞採取などのアフェレシス療法も行なっています。


   血液浄化センター

     機械室

臨床工学第Ⅱ課・体外循環・手術室管理係

中央手術室12室内の麻酔器や電気メスなどの医療機器全般の保守管理を行っています。また、心臓血管外科手術時の人工心肺装置・補助循環装置等の操作をはじめ、整形外科手術での自己血回収装置の操作、手術支援ロボット「ダビンチ」のセットアップおよび管理を行っています。
その他、麻酔科医師や看護師を対象に人工心肺装置や麻酔器等の勉強会を開催しています。


人工心肺装置

手術支援ロボット「ダビンチ」

臨床工学第Ⅱ課・心臓カテーテル・ペースメーカー係

心臓カテーテル検査でポリグラフ操作やIVUS、OCTなどの周辺機器の操作やアブレーション治療では、ポリグラフ等の操作も行なっています。
また、ペースメーカー植え込み時のプログラマ操作や遠隔モニタリング操作を行っています。


心臓カテーテル検査室

臨床工学第Ⅱ課・集中治療係

専従2名が集中治療室(ICU)と救急救命集中治療室(EICU)に従事しています。主な業務内容は、生命維持管理装置の操作・管理、各種モニター類の点検・管理さらに緊急時のトラブル対応を行っています。血液浄化装置4台、ECMO(PCPS) 3台、IABP 2台を保有し、患者様の生命維持と回復に向け、他職種と連携して質の高いチーム医療の実践を目指し、勉強会やカンファレンスを積極的に行なっています。


血液浄化装置、ECMO(PCPS)、IABP

臨床工学第Ⅲ課・MEセンター係

院内の3,650台におよぶ医療機器を常に安全に使用できるよう保守管理を行っています。
NICUやGCUなどの新生児領域に関して、NOガス供給装置、N2吸入療法、低体温療法等の技術提供を行っています。また、スタッフへの人工呼吸器をはじめME機器の操作・安全使用研修会を随時行っており、医療安全と質の向上に努めています。


MEセンター

           

取得認定資格

認定資格 取得人数
透析技術認定士 13名
3学会合同呼吸療法認定士 9名
血液浄化専門臨床工学技士 1名
日本アフェレシス学会認定技士 1名
血第1種ME実力検定 3名
心血管インターベンション認定技師 2名
体外循環技術認定士 6名