大腸肛門外科の特色

腹腔鏡下での大腸癌に対する根治手術

当科では2015年以来、大腸癌の根治手術を基本的には腹腔鏡下に施行しております。腹腔鏡下手術は内視鏡外科手術技術認定医が関与し施行いたしますが、低侵襲で術後の機能回復も早く、合併症も従来の方法(小開腹等の開腹手術)に比較し少なくなっております。結腸癌はもとより直腸癌、特に下部直腸癌での肛門温存手術、機能温存手術も腹腔鏡下に施行しております。

下部直腸癌に対する機能温存手術、肛門温存手術

直腸癌に対しては、根治性を低下させることなく、解剖学的知識に基づき排尿機能、性機能に関わる神経をできる限り温存する機能温存手術を腹腔鏡下に施行しております。直腸癌の中でも肛門からの距離が近い下部直腸癌に対しては、永久人工肛門が避けられない場合もございますが、できる限り人工肛門を避け肛門を温存する手術を行っております。こういった難易度の高い手術も2015年以来技術認定医が関与し腹腔鏡下で施行しており、低侵襲手術を安全に提供しております。

大腸癌に対する集学的治療

大腸癌の治療に際しては、手術単独で対応するより、抗癌剤や放射線治療を組み合わせた方が治療成績の向上につながることがあります。専門的知識に基づいてこのような治療をご提案させていただくこともあります。集学的治療にあたっては、化学療法の専門医師、放射線療法の専門医師等関わりになる専門家と協力し治療に当たっております。

大腸癌に対する化学療法

大腸癌の治療に際しては、手術前、手術後、再発時等、化学療法(抗癌剤)が必要となるケースが多くなっております。大腸癌に対し使用できる抗癌剤は多岐にわたるため、安全に、副作用を極力減らしながら、効果的に使用するには、専門的知識と経験が必要です。当科では、手術のみならず化学療法も積極的に行っており、患者さんの状態や希望に応じて最善と考えられるものを選択し提供しております。

腹腔鏡下鼠径ヘルニアの根治手術

鼠径ヘルニアの手術は、近年では人工物で腹壁の弱くなった部分を補強する方法が標準治療となっておりますが、当科では、さらにそれを低侵襲で提供できますように腹腔鏡下に施行する方法を取り入れております。術直後の歩行も可能で、術後早期の退院が可能となっております。

結紮法による痔核根治手術

当科では痔核、脱肛に対して、結紮法(ミリガン モルガン法)による根治手術を行っています。術後の疼痛も比較的軽度で、短期入院(2~3日)で根治が可能です。

大腸内視鏡検査

便潜血陽性等で大腸癌が疑われた場合の診断で最も重要な検査は大腸内視鏡となっております。早期の大腸癌や大腸ポリープに対しては積極的に内視鏡治療(内視鏡的ポリープ摘除、内視鏡的粘膜切除)を行っています。早期ではない大腸癌に対しても治療方針を決定する上で欠かせない検査です。

吐血・下血

当科の医師が執筆した、日本臨床外科学会の記事「吐血・下血」をご覧ください。(他団体のホームページにリンクしています。)

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