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脳神経外科

脳神経外科の領域

特徴・特色

 当科では、脳神経外科領域全域にわたる診断・治療を幅広く行っています。

1)脳卒中

 脳卒中医療では、脳卒中集中治療室(SCU)を中心に、くも膜下出血・脳出血・脳梗塞などの急性期治療に積極的に取り組んでいます。平成21年8月から脳血管内治療専門医の佐口医師が赴任し、脳神経血管内治療センターを開設いたしました。  
●脳動脈瘤、くも膜下出血

 くも膜下出血、脳動脈瘤の治療については、年齢、動脈瘤の形状、患者さまの状態により、従来のクリッピング術と、カテーテル治療であるコイリング術をそれぞれの症例で検討し、最善の治療法を選択しています。特に急性期破裂脳動脈瘤の治療に力をいれており、年間約50例の破裂脳動脈瘤の治療経験があります。

クリッピング

コイリング

●脳梗塞・脳出血

 脳梗塞に対してはtPAによる血栓溶解療法が行える体制を整えています。 tPA不応例、tPA適応時間外例(発症3時間以上6時間以内)の脳梗塞で適応がある症例に関しては、カテーテルによる超急性期血栓破砕術、血栓溶解術も行っています。
 また、脳梗塞のリスクである睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断、治療を行っています。


 脳出血に対しても改善の見込める手術適応のある例では、開頭手術、内視鏡的血腫吸引術、定位的血腫吸引術を行っています。以上のような急性期治療により、脳卒中治療の中心となるリハビリテーションがよりよい形で行えるような体制を敷いています。

 リハビリテーションに関しては森本医師(前脳神経外科副部長、現リハビリテーション科部長)を中心としたリハビリテーション科と協力し、発症から一刻も早いリハビリテーションの開始を目指しています。また、初台リハビリテーション病院をはじめとした、周辺地域の回復期リハビリテーション病院と、病状、患者さんのニーズに応じた病診連携を行っています。脳梗塞のリスクである「頸動脈狭窄症」に対しても、同様に手術(CEA:内頸動脈内膜剥離術)とカテーテル治療(CAS:ステント留置術)を使い分けて行っております。

頸動脈内膜剥離術

頸動脈ステント留置術

2)脳腫瘍

 脳腫瘍は悪性・良性を問わず外科治療、放射線治療、化学療法、血管内治療を組み合わせた包括的治療を行っています。
 良性腫瘍である髄膜腫、下垂体腺腫、聴神経腫瘍などは、従来の摘出術と定位放射線治療(サイバーナイフ)を組み合わせることで、再発率と合併症を最低限に抑える治療を行っております。
また、適応に応じて手術前の血管内治療による腫瘍栄養血管塞栓術により術中出血を最小限に抑えて安全な手術を行っています。
 神経膠芽腫、悪性リンパ腫などは、手術療法、放射線治療とともに、化学療法(テモダール、メトトレキサートなど)を薬剤師、化学療法科の協力のもと行っています。

 肺がんや乳がんなどからの転移で起こる転移性脳腫瘍の治療に関しては、脳神経外科単科での治療ではなく、定位放射線(サイバーナイフ)担当医、放射線科医、内科外科原発病巣の担当医、薬剤師などと脳腫瘍カンファランスを開き、手術、全脳照射、定位放射線治療(サイバーナイフ)等、個々の症例で最も適した治療を検討し行っています。また、サイバーナイフセンターでは他院からのご紹介を随時受け付けています。
3)救急医療、災害医療、国際救援

 当センターは平成20年11月より、東京都から三次救命救急の認可をうけました。365日24時間、脳神経外科医師の当直体制を敷き、救命救急センターの救急専門医と連携をとりながら、質の高い脳外科救急をめざして活動しています。
 日赤固有の任務である災害医療、国際救援を支援するために、正式な資格を有する活動要員(脳外科医)も育てて、海外派遣、災害救援派遣等も行っております。
4)小児脳神経外科(水頭症、脊髄髄膜瘤、脊髄脂肪腫、小児脳腫瘍)

 都内最大規模の新生児集中治療室(NICU)をバックに、NICUならびに小児科の医師の協力を得ながら水頭症・小児脳腫瘍・脊髄髄膜瘤などの小児の脳外科疾患の手術を行っています。
5)その他

 顔面痙攣、三叉神経痛、難治てんかんなどの機能的疾患の手術も積極的に行っております。
 当科では常時、7〜8名の常勤医師と6名の各領域の専門医(非常勤)の、総計13〜14名の脳神経外科医を擁し、救急医療を含めて各種診断と治療はすべてその領域の専門医が責任をもって行う体制を整えております。

脳神経外科医師写真
上段左より、田中(救急科)、島田、溝上、近藤、野村(サイバーナイフ)、真壁、鈴木(放射線技師)
下段左より、安達、森本(リハビリテーション科部長)、鈴木(脳神経外科部長)、佐口(脳血管内治療)

特徴・特色

○良性脳腫瘍(髄膜腫、聴神経腫瘍、脳下垂体腫瘍など)
○悪性脳腫瘍(神経膠腫、転移性脳腫瘍など)
○脳卒中(くも膜下出血、脳出血、脳梗塞、一過性脳虚血発作、頸動脈狭窄)
○各種脳血管障害(未破裂脳動脈瘤、脳動静脈奇形等の各種脳血管奇形、もやもや病など)
○小児神経疾患(水頭症、小児脳腫瘍、脊髄髄膜瘤、小児脳腫瘍など)
○機能性神経疾患(てんかん、顔面けいれん、三叉神経痛、頭痛など)
○脊髄疾患(脊髄腫瘍、脊髄血管奇形、脊髄空洞症)
○救急神経疾患(頭部外傷、脳卒中、てんかん発作など)

特徴・特色

○脳動脈瘤に対する開頭直達手術(クリッピング)と血管内塞栓療法(コイリング)
○頸部頸動脈狭窄に対する頸動脈内膜剥離術と頸動脈ステント留置術
○脳梗塞やもやもや病などの虚血性疾患に対するバイパス術
○脳梗塞急性期に対する血栓溶解療法(tPA)、頸動脈的血栓溶解療法、血栓破砕術
○歩行障害、尿失禁、認知症を有する正常圧水頭症の治療 (シャント術)
○難治てんかんに対する各種外科治療、顔面けいれん・三叉神経痛に対する微小血管減圧術
○顔面けいれんに対するボツリヌス治療
○睡眠時無呼吸症候群に対する睡眠ポリグラフ検査

【年間手術件数(平成22年1月〜12月)】
脳動脈瘤clip 脳動脈瘤coil 脳腫瘍 開頭血腫除去術 バイパス術 CEA 血管内治療 外傷 小児 慢性硬膜下血腫 シャント術 その他
破裂 未破裂 破裂 未破裂
13 41 23 23 10 41 18 56
合 計:274
サイバーナイフ:358件
 

※clip:クリッピング coil:コイリング CEA:内頸動脈内膜剥離術

脳神経外科手術件数

特徴・特色

1.脳卒中集中治療室(SCU)
2.マルチスライスCTスキャン
3.MRI(3テスラ×1台、1.5テスラ×2台)
4.三次元脳血管撮影装置(脳神経血管内治療センター)
5.神経内視鏡
6.術中ナビゲーションシステム (Medtronic:Stealth Station)
7.リニアック照射装置(Varian:CLINAC)
8.睡眠ポリグラフ検査機器
9.サイバーナイフ(Accuray:CyberKnife 2)

三次元血管撮影
脳血管内治療(SIEMENS Artis Zee biplane)

手術室
手術室

手術用顕微鏡
手術用顕微鏡(OLYMPUS OME-9000)

特徴・特色

睡眠時無呼吸症候群外来  
火曜・木曜日午後 

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