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国際救援


 中・高校生、大学生並びに一般の方々を対象に、派遣体験者が各自の体験を講演しています。講演のご依頼は随時受け付けておりますので、国際医療救援部までお気軽にお問い合わせください。

国際救援活動の紹介

 日本赤十字社は、国際赤十字(赤十字国際委員会(ICRC)、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)、各国赤十字社)のネットワークのもと、海外での災害救援などを行う国際救援活動、開発途上国の保健衛生状態の改善などを行う開発協力事業などの人道的活動を展開しています。

 人的貢献による国際救援活動は、第2次大戦終了後のコンゴ動乱に際して、1960年(昭和35年)に医師など3名を派遣したことに始まります。その後、東南アジア巡回診療、ナイジェリア紛争、バングラデシュ、ラオス、カンボジア、 アフガニスタン、クルドなどの難民、アルジェリア、エチオピア、スーダン、メキシコ、コロンビア、イラン、インドネシアなどの災害に救援要員を派遣しました。

 また、1983年(昭和58年)に始まった「NHK海外たすけあい」を主たる財源とする途上国の開発協力事業の展開にあわせて、駐在代表、保健衛生、血液事業などの専門家派遣を実施しております。この間に日本赤十字社が国際救援、および開発協力のために派遣した要員は、延べ約50カ国、約500人以上にのぼっています。

 1994年のルワンダ難民救援は、日本赤十字社の国際救援のあり方について、新たな問題を提起しました。すなわち、従来の医療要員を中心とした派遣だけではなく、ロジスティクス(後方支援)、飲料水、メカニックなど各分野の人々の現場での活動が不可欠であるということです。国際赤十字の派遣職種は、実に50種を数えています。派遣要員はそれぞれの専門分野の知識・技術を現地に伝え、将来的な自立を促進することが重要な役割となっています。このため、派遣される要員の資質は、ますます高いものが要求されるようになっています。

 赤十字の医療施設では、突発的な海外での医療活動に対応する体制を整え、それらを支える人材の育成に努めている5ヵ所の国際医療救援拠点病院を中心に、92ヵ所の赤十字医療施設がスケールメリットを生かして、海外での災害や紛争被災国での難民への医療救援活動、また、病院・診療所の復興支援などを行う役割を担っています。

 当センターには、本社直轄病院としての役割と、国際医療救援拠点病院としての役割とがあります。 当センターにあって国際救援・協力活動を担当しているのが「国際医療救援部」です。
 
<当センター以外の国際医療救援拠点病院>

国際医療救援部の紹介

赤十字の各医療施設では、これまでも国内はもとより海外の災害救援や保健衛生向上のために医療要員を派遣し、国際貢献に努めてきたところです。この中で、長期にわたり国際活動に従事できる人材の確保、その経験や知識の蓄積、併せて緊急救援要請にも応えられる体制の確立を目指し、国際医療救援活動の拠点となって活動することを目的として、全国に当医療センターを含め国際医療救援拠点病院として5赤十字施設が指定を受けています。このために、紛争・災害に際して救援活動を行なうために設置された専門部署が国際医療救援部です。

当医療センターの国際医療救援部は平成12年12月15日に設置されました。現在の部員は10名前後で、医師、看護師、薬剤師、事務職など多岐にわたります。部長、事務職員以外はそれぞれ院内で普段の業務を行なっており、国際医療救援部と兼任しています。

国際医療救援部の役割

国際医療救援部の役割は、派遣要員の養成、要員の派遣と派遣要員の支援、そして国際救援・開発の研究です。

派遣要員の養育とは、英語能力や国際人道法などの教育を中心とし、国際赤十字は赤十字国際委員会(ICRC)と国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)の派遣要件を満たす要員を育成することを目的としています。また、すでに要員登録された職員の専門技術の向上と、より高度の救援資格を獲得させることも含まれています。
国際救援・開発の研究は、日赤の国際活動の中の医療・保健分野における救援・開発協力が対象で、主なものとして災害医療、難民救援医療、熱帯病治療、栄養プログラム、母子保健、衛生プログラムの研究と開発協力の分野でのHIV/AIDS支援研究があります。
1:派遣要員の発掘・登録
  当医療センター職員を対象に赤十字の存在理由と赤十字の国際救援に対する意識の向上に努め、職員の中から国際医療救援活動に
  参加を希望するものを派遣要員として登録します。

2:派遣要員の教育・研修
  院内英語研修会: 国際活動への参加を希望する当医療センター職員で、英語力が不足する方を対象に英語研修会を実施しています。
  ○初級クラス
   このコースはTOEIC450点程度の人が600点以上を目標に研修を行っています。
   勤務終了後の1時間30分、英語を学びます。

  ○集中語学研修(中級クラス)
   派遣要員として最低限必要な語学力であり、国際救援・開発協力要員基礎研修会(BTC)の
   参加資格要件であるTOEIC730点以上の取得と、英語によるコミュニケーション能力の向上を
   目標としています。この研修は4ヶ月間、朝から夜まで英語を勉強します。
院内語学研修会風景
   ※SHAREの会:海外に派遣された経験を持つ人などから、経験談をわかちあう(シェアする)会です。集う方々は海外派遣に関心のある
    人たちです。アットホームな雰囲気の中、とても勉強になります。原則として、毎月第3木曜日に開催しております。どなたでも参加で
    きますので、詳細はお問い合わせください。
  
   ※専門研修会への派遣:日本赤十字社や国際赤十字の企画する基礎研修会、戦傷外科セミナー、心理的支援ワークショップなどの
    研修会に派遣しています。

   ※国際救援に関する研修会の開催:当医療センター職員に限らず、日赤の派遣要員を対象に、国際救援に関する研修会を開催してい
    ます。これまでに以下の研修会を開催しました。

     国際救援・開発協力要員対象ストレスマネジメント研修会
      ・セキュリティ・ワークショップ(初級)
      ・自己表現力開発ワークショップ
 
3:派遣要員の支援
  当医療センターの職員に限らず、日赤本社より国際救援に派遣される職員の派遣前、派遣中および派遣後の支援を行っています。
   ・派遣前の健康診断・予防接種と常備医薬品の支給と情報提供(ブリーフィング)
   ・派遣中の情報提供および支援
   ・派遣後の健康診断および心理的デブリーフィング
 
4:研究
  派遣によって得た知識や経験を蓄積し、国際救援の活動のあり方や救援医療について研究を行い、情報を提供しています。
   ・国際救援活動についての研究:災害医療、難民救援、戦傷外科、保健医療などについての研究
   ・熱帯病、感染症などに関する研究
   ・HIV/AIDS問題に対する取り組み
ハリケーンジョージ被害者への支援
ハリケーンジョージ被害者への支援

派遣要員の資格・要件

国際救援・開発協力の事業は、通常、各国から派遣されたそれぞれの専門家がチームを組んで行います。そのため、業務遂行のうえで必要となる語学力はもちろんのこと、各専門分野の知識と技術が求められます。また業務に対する取り組みも、チームワークを尊重する一方で、独立心、自主的な判断、積極的な指導力が要求されます。
海外派遣要員に求められる基本的な資質は次の通り。

*国際赤十字の事業に自発的に参加しようとする強い意志があること。
*心身共に健康であること。かつ、劣悪な生活・衛生環境の中での勤務にも耐えうること。
*赤十字の精神、原則と規則に十分な理解があること。
*常識があること。
*適応性、柔軟性があること。
*状況把握の能力、判断力があり、自己の意見を的確に述べられること。
*積極的で、他を指導する力があること。
*協調性があり、良きチームメンバーであること。
*外交的センスがあり、社交的であること。
*異文化に対し正当な評価をし、敬意を払う姿勢があること。
*(職種、派遣内容により異なるが)最低3年以上の職務経験を有すること。
*国際チームの一員として業務を遂行するのに十分な英語力を有すること。
  特定の国においては、フランス語、スペイン語 等の語学力が必要とされる場合もあります。
  (国際赤十字においては、職種別に必要とされる語学レベルが定められています。)
ジンバブエ赤十字スタッフと当医療センター薬剤師
ジンバブエ赤十字スタッフと当医療センター薬剤師

国際救援活動の実績

※末尾に(PDF)とあるものは、クリックすると派遣者からの事業報告(PDF文書)が別ウィンドウで開きます。
2009年2月〜5月  インドネシア保健医療支援事業………薬剤師1名
2008年12月〜2009年3月  ジンバブエ・コレラ禍救援事業………薬剤師1名 事務1名
2008年11月〜2009年6月  フィリピン赤十字社保健医療支援事業………看護師1名
2008年10月〜2009年3月  アフガニスタン医療復興支援事業………医師1名
2008年9月〜2009年12月  スマトラ島沖地震・津波災害救援/復興支援事業(インドネシア)………助産師1名
2008年3月〜12月  アフガニスタン医療復興支援事業………薬剤師1名
2007年11月  インドネシア赤十字社・フィリピン赤十字保健支援事業調査………医師1名
2007年8月  ケニア赤十字社保健支援事業調査………医師1名

タンザニア難民支援事業に従事する看護師
<タンザニア難民支援事業に従事する看護師>

2006年12月〜2007年6月  タンザニア赤十字社難民支援事業………看護師1名
ケニアの洪水被災地域をボートで巡回する医師
ケニアの洪水被災地域をボートで巡回する医師
2005年12月  インドネシア赤十字社保健医療支援事業………医師1名
2005年11月  スマトラ島沖地震・津波災害復興支援事業現地調査………医師1名
2005年10月  タンザニア難民支援事業にかかる職員派遣………医師1名
2005年9月〜2006年1月  インドネシア赤十字社保健医療支援事業………医師1名 看護師1名
2005年6月  インドネシア赤十字社支援事業調査………看護師1名
2005年5月  ジンバブエ赤十字社HIV/AIDS支援事業中間評価………医師1名
パキスタンで医療活動を行う医師
パキスタンで医療活動を行う医師
2004年12月  モンゴル赤十字、診療所支援事業調査………医師1名
2004年8月  インドネシア赤十字社に対する保健医療支援事業の事前協議及び調査………医師1名 看護師1名 薬剤師1名 事務1名
2004年2月  アフガニスタン医療復興支援事業中間評価………医師1名
スマトラ島沖地震・津波被災のつめあと
スマトラ島沖地震・津波被災のつめあと
2003年7月  インドネシア、東ティモールの支援事業にかかる視察・協議………医師1名
2003年3月〜5月  イラク人道危機医療救援事業………医師1名
2003年1月  イラク人道危機救援活動調査………医師1名
ジンバブエ赤十字社の支援による給食配給に集まった子供たち
ジンバブエ赤十字社の支援による給食配給に集まった子どもたち
2002年11月  南部アフリカ地域のHIV/AIDS支援事業計画策定………医師1名
2002年10月〜 2003年1月  アフガニスタン医療復興支援事業………医師1名
2002年7月  中国における洪水視察調査………医師1名
2002年5月〜7月  アフガニスタン地震被災者救援………看護師1名
2002年4月〜5月  連盟チェルノブイリ人道支援・復興事業評価活動………医師1名
2001年10月〜11月  アフガニスタン及び周辺諸国における人道上の危機救援(パキスタン)………医師1名
2001年1月〜3月  インド地震被災者救援………医師2名 看護師2名 薬剤師1名
2001年1月  インドネシア・ムラピ山噴火調査………医師1名
2001年1月  エルサルバドル地震被災者救援………看護師1名
2000年6月〜9月  東ティモール紛争犠牲者救援………看護師1名
2000年6月  インドネシア・スマトラ島地震救援………医師1名
2000年1月〜4月  東ティモール紛争犠牲者救援………看護師1名
1999年10月〜 2000年1月  東ティモール紛争犠牲者救援………看護師1名
1999年8月  トルコ地震救援………医師2名 看護師3名
1999年7月  コロンビア地震復興事業現地調査………看護師1名
1999年6月〜12月  コソボ難民医療支援(アルバニア)………看護師1名
1999年4月〜5月  コソボ難民救援に関する調査(アルバニア)………医師1名
1999年1月  コロンビア地震救援………医師1名  看護師1名
1998年12月〜 1999年7月  スーダン難民救援(ケニア)………看護師1名
1998年7月〜 1999年1月  スーダン難民救援(ケニア)………看護師1名

スーダン・ICRCクリニックで治療を受ける栄養失調のこども
<スーダン・ICRCクリニックで治療を受ける栄養失調のこども>

1996年12月〜 1997年1月  在ペルー日本大使公邸人質事件救援………看護師1名
1996年11月〜12月  ザイール東部紛争犠牲者救援医療活動(タンザニア)………医師1名 看護師1名
1995年7月〜 1996年1月  スーダン難民救援(ケニア)………看護師1名
1995年5月〜6月  対NIS支援にかかる医療実態調査(ロシア)………薬剤師1名
1994年9月〜10月  ザイール東部紛争犠牲者救援医療活動(ザイール)………医師1名
1994年8月〜 1995年3月  ザイール東部紛争犠牲者救援医療活動(タンザニア)………看護師1名
1994年6月〜 1995年1月  アフガニスタン難民救援………看護師1名
1993年2月〜3月  対NIS支援にかかる医療実態調査(ロシア)………医師1名
1993年1月〜2月  対NIS支援にかかる医療実態調査(ロシア)………薬剤師2名
1992年2月〜3月  カンボジア医療等援助………医師1名
1991年11月〜 1992年6月  スーダン難民救援(ケニア)………看護師1名
1991年11月  カンボジア医療等援助の視察………医師2名 看護師2名
1991年4月〜7月  イラン・イラク難民救援………医師1名
1991年1月〜3月  湾岸戦争難民救援(シリア・ダマスカス)………医師2名 看護師1名
1990年7月  マニラ地震救援医療ニーズ調査………看護師1名
1990年2月〜8月  アフガニスタン難民救援………看護師1名
(1990年以前は省略)

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