循環器内科

日赤医療センターでの心臓カテーテル検査の年間件数は約600件、カテーテルによる治療件数は急性心筋梗塞に対する緊急の症例も含めて約150件です。予定入院の場合、入院期間は3から4日間です。また、健康保険が適応になります。
1.循環器内科では命にかかわる重い病気を扱います。心筋梗塞、心不全、大動脈瘤、肺塞栓など、致命的とも言える病気ですが、一方で適切な専門的治療によって救えることもしばしばです。
2.救急疾患が多いのも循環器の特徴です。当院の循環器内科では、一刻をあらそう病気に迅速な治療を行うために、24時間365日の体制をとっています。


(1)虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、急性冠症候群)
(2)高血圧、脂質異常症、腎血管性高血圧
(3)心臓弁膜症
(4)心不全
(5)不整脈
(6)下肢閉塞性動脈硬化症
(7)肺血栓症、肺塞栓症
循環器の症状でお悩みでも、どんな病気かわからない方へ、専門医からのアドバイス
胸の痛みや動悸等の発作がある方は、狭心症や心筋梗塞の可能性がありますので早目に循環器内科を受診してください。胸痛以外にも以下のような症状のある方は一度循環器専門医を受診されることをお勧めいたします。紹介状をお持ちの場合は、循環器専門外来に予約無しで直接受診できます。紹介状の無い方は一般初診外来(月から金の午前11時まで)で診察と問診を受け、必要な諸検査を行ったあとに循環器専門外来を予約受診されることもあります。もちろん救急や重症の場合はこの限りではありません。
1 胸痛発作
胸のしめつけられるような痛み、やけつくような感じ。ノド、左肩、胃のあたりの痛みのこともあります。狭心症や心筋梗塞の可能性があります。
2 呼吸困難
深呼吸が出来ない、咳がでる、平らに寝られなく座っていた方が楽。登り坂や階段を昇っているときに、強くなります。心不全が考えられます。
3 背部痛
突然背中に激痛が生じ、痛みが上下に走った。解離性大動脈瘤が考えられます。とくに高血圧のある方はすぐ救急受診をしてください。
4 間歇性跛行
数百メートル歩くと下肢が痛くなり、少しすると楽になる。下肢動脈の狭窄(下肢閉塞性動脈硬化症)が疑われます。
5 むくみ
いろいろな原因が考えられます。主に心疾患、腎疾患、肝疾患、下肢静脈・リンパ管の閉塞、女性ホルモンの作用。これらは診察と採血、心エコーなど簡単な検査で鑑別が出来ます。
6 腹部拍動
膝を曲げて仰向けに寝たときにおヘソの当たりでこぶし大の拍動する腫瘤を触れたら腹部大動脈瘤が考えられます。
7 動悸、めまい、失神
前兆のない突然の動悸やめまい、失神などは不整脈によるものが考えられます。

1.トレッドミル負荷心電図検査
いわゆるベルトコンベヤーの上を医師の監視のもと10分程度歩いていただきます。その時の自覚症状、血圧や心電図変化により狭心症や不整脈の診断を行います。
2.負荷心筋シンチグラフィー
運動や薬で心臓に負担をかけながら放射性同位元素(アイソトープ)を注射し、写真を2回撮影します。3時間程度の時間が必要ですが、外来検査のなかで狭心症や心筋梗塞をもっともよく診断できる検査です。
3.冠動脈CT(マルチスライスCT)
狭心症が疑われた場合、1970年頃からカテーテルを使った検査が行われてきましたが、入院のうえ、大動脈の中を通して、カテーテルを心臓のすぐ近くまで進める必要があり、リスクをよく考えた上で、検査を行うかどうかが決められてきました。コンピューターが進歩し、2004年に64列マルチスライスCTが登場したことで、冠動脈CTが本格的に行われるようになり、検査に適した方ではカテーテルを体の中に入れることなしに、狭心症の診断が簡単にできるようになりました。当院でも、東芝メディカル社製の64列マルチスライスCTを使用しており、患者さんからも良い評判を頂いております。しかし、X線を使用する検査には変わりがなく、患者さんによっては不向きなこともありますので、一度ご相談下さい。
4.心臓カテーテル検査・治療
心臓カテーテルとは、手や足の血管から太さ2mm程度のカテーテルを心臓まで入れて、狭心症の診断をしたり不整脈の状態を調べたりする検査です。狭心症の診断がついた方では、心臓を養う血管である冠状動脈が動脈硬化のために狭くなっている場所を風船やステント(金属の筒)で拡げる治療もカテーテルを通して行うことができます。